この記事の結論
Codexの使い方を、アプリ・CLI・VS Code・クラウドの始め方から解説。無料プランでできること、ChatGPTとの違い、料金まで整理し、画像生成を追加課金0円で回す実運用も公開します。
目次9項目
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Codexの使い方は、ChatGPTのアカウントでサインインし、アプリ・CLI・IDE拡張・クラウドのどれかから作業を頼むだけです。料金はChatGPTのプランに含まれ、CLIまで使えるのはPlus(月20ドル)からです。僕の会社は業務をClaude Codeで回し、画像生成だけをCodex CLIに任せています。
Codexとは?Claude Codeを使う会社がなぜ併用するのか
Codexとは、OpenAIが提供する、コードを読み、書き換え、コマンドを実行するところまでを任せられるAIエージェントです。2026年10月時点の入口は、デスクトップアプリ、Codex CLI、エディタの拡張機能、クラウドの4つです。僕の会社は作業の大半をClaude Codeに任せ、Codexは画像生成だけに絞って使っています。
Codex CLIとは、Codexを自分のパソコンのターミナルで動かすためのツールです。プロジェクトのフォルダで codex と打つと、そのフォルダのファイルを読んで作業を始めます。
Codexは今、ChatGPTの中にある
この1年でCodexの見え方は大きく変わりました。2026年7月9日に、CodexのアプリはChatGPTのデスクトップアプリに統合されています(公式の更新履歴より)。いまChatGPTのアプリを開くと、「ChatGPT」と「Codex」を選ぶ画面になり、ChatGPT側にはさらにChatとWorkの切り替えがあります。
公式の説明では、Chatは質問やアイデア出し、ChatGPT Workは資料作成やファイル分析のように成果物を仕上げてもらう作業、Codexはデバッグやテスト実行、機能実装のような開発作業の入口です。
ChatGPT Workとは、ChatGPTに大きめの作業を最後まで進めさせ、確認できる成果物として受け取るためのモードです。CodexとWorkは中身が近く、料金と利用枠も共通です。この点は料金の章で詳しく書きます。
ChatGPTとCodexは何が違う?
ChatGPTとCodexの違いは、何を見せて、何を仕上げるかです。どちらも同じChatGPTのアカウントとアプリの中にあり、別に契約する必要はありません。公式の使い方ページでは、Chatは質問や相談、Workは仕上がった成果物、Codexはソフトウェア開発向けと書き分けられています。
| 比べる点 | Chat | ChatGPT Work | Codex |
|---|---|---|---|
| 向いている作業 | 質問、ウェブ検索、アイデア出し、文面の下書き、比較 | 資料、ファイル分析、レポートなど仕上がった成果物 | デバッグ、テスト実行、機能の実装などの開発作業 |
| 画面に出るもの | 会話 | 成果物。Gitやシェルのコマンドなど技術的な中身は隠す | 差分やレビューの画面など、技術的な中身も見せる |
| 入口 | アプリ・ウェブ | アプリ・ウェブ | アプリに加えて、CLI・IDE拡張・クラウド(Plus以上) |
| 利用枠 | ― | Codexと共通 | ChatGPT Workと共通 |
僕の会社の使い方でいうと、Codexを選ぶ理由は「ほかのプログラムから呼び出せること」でした。画像を描かせるとき、Claude Codeが裏で codex exec を呼び、出てきた画像ファイルを受け取っています。人が画面で操作するChatやWorkではなく、コマンドで動かせるCodex CLIがあったから組めた分担です。ChatGPTとClaudeそのものの違いはChatGPTとClaudeの比較にまとめています。
僕の会社がCodexを併用している理由
理由は単純で、Claude Codeには、僕の環境では画像を描く道具が入っていないからです。Claude Codeは画像を見て良し悪しを判定するのは得意ですが、写真素材やイラストをゼロから作ることはできません。一方Codexには、gpt-image-2 を使う画像生成が組み込まれています。
そこで2026年8月21日に、広告やLPに使う写真素材は「Claude Codeが指示を書き、Codex CLIが描き、Claude Codeが検品する」という分担に決めました。Claude Codeは裏でCodexを呼び出しているだけなので、僕が普段触るのはClaude Codeの画面だけです。
逆に、コードを書く、資料を作る、請求書を作る、といった普段の仕事はClaude Codeのままです。2026年7月に社内のツールを棚卸ししたときは、Codexは6月16日を最後に使われていませんでした。画像生成の役割を与えたのは、その後の8月です。メインを乗り換える理由が今のところないので、Codexは「得意な1点だけを任せる外注先」の位置づけです。Claude Code側の基本はClaude Codeの使い方にまとめています。
Codexの始め方は?アプリ・CLI・IDE・クラウドの4つの入口
どの入口も、ChatGPTのアカウントでサインインするところは共通です。初めてなら、ChatGPTのデスクトップアプリを入れて「Codex」を選ぶのが一番簡単です。ターミナル派や、ほかのツールから呼び出したい人はCodex CLI、エディタで作業する人はIDE拡張、パソコンを閉じても作業を続けさせたい人はクラウドを使います。
| 入口 | 始め方 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| デスクトップアプリ | ChatGPTアプリ(macOS・Windows・Linux)を入れてサインインし、Codexを選ぶ | 初めての人、複数の案件を並行で見たい人 |
| Codex CLI | インストーラーかnpmで入れ、フォルダで codex を実行 | ターミナル派、スクリプトや他のAIから呼び出したい人 |
| IDE拡張 | VS Code・Cursor・Windsurfの拡張、またはXcode・JetBrainsの統合 | 開いているファイルを見せながら直したい人 |
| クラウド | ChatGPTで「Work in > Cloud」から環境を作り、GitHubのリポジトリをつなぐ | 長時間の作業を任せて、パソコンを閉じたい人 |
デスクトップアプリから始める
公式の手順は4ステップです。ChatGPTのデスクトップアプリをダウンロードしてサインインし、作業する場所(チャット、プロジェクト、フォルダ)を選び、最初のメッセージを送ります。Codexを使う場合は「New chat」から始めます。
アプリの強みは、複数の作業を並べて見られることです。生成したファイルや画像もアプリの中で開いて確かめられるので、エンジニアでない人にはここが入口になります。
Codex CLIを入れる
Codex CLIは、MacとLinuxなら公式のインストーラー1行で入ります。
curl -fsSL https://chatgpt.com/codex/install.sh | sh
Windowsは公式ページにあるPowerShell用のコマンドを使います。npm(npm install -g @openai/codex)やHomebrew(brew install --cask codex)でも入れられます。僕の会社は2026年8月にnpmで入れました。
入れたら、作業したいフォルダで codex を実行し、最初の画面で「Sign in with ChatGPT」を選びます。ブラウザが開くのでChatGPTにログインすると、認証情報がCodexに戻ってきます。コマンドで済ませたい場合は codex login、確認は codex login status です。
実際にあったつまずきが1つあります。Claude Codeをウェブ版のクラウド環境で動かしたとき、Codexのログインに必要な chatgpt.com などへの通信が遮断されていました。クラウド側のネットワーク許可にドメインを足して解消しています。
VS CodeでCodexを使う手順
VS CodeでCodexを使う手順は、拡張機能を入れて、サイドバーから開き、サインインするだけです。公式の案内は次の流れです。
- VS Codeの拡張機能パネルで、OpenAIの拡張機能(ID:
openai.chatgpt)を入れる - サイドバーのCodexアイコンを押す。見当たらないときは、コマンドパレット(Macは Cmd+Shift+P、Windows・Linuxは Ctrl+Shift+P)で「Codex: Open Codex Sidebar」を実行する
- 求められたらChatGPTのアカウントでサインインする
- 直したいファイルを開いた状態で、説明・修正・デバッグを頼む
入力欄からは、開いているファイル、選択中のコード、最近の会話をそのまま参照させられます。変更は差分で出てくるので、中身を確かめてから必要な分だけ取り込めます。CursorとWindsurfにも拡張機能があり、XcodeとJetBrainsはそれぞれの製品側にCodexを選ぶ入口があります。
僕の会社はコードの編集もClaude Codeで回しているので、IDE拡張は常用していません。エディタで作業する人なら、ターミナルを開かずに済むぶん、CLIより入りやすい入口です。
クラウドで動かす
Codex Cloudとは、OpenAIが用意したクラウド上の作業環境でCodexを動かし、パソコンが寝ている間も作業を進めさせる仕組みです。GitHubのリポジトリを選んで環境を作ると、Codexが依存関係の準備と動作確認を済ませてから作業を始めます。僕の会社はリポジトリでの開発をCodexに任せていないので、クラウドは使っていません。
Codex CLIの使い方:基本操作とコマンド早見表
Codex CLIの基本は、フォルダで codex を起動し、日本語でやりたいことを書くだけです。途中で使うのは、モデルを替える /model、権限を替える /permissions、残量を見る /status が中心です。最初は「このプロジェクトについて教えて」と頼み、様子を見てから任せるのが安全です。
よく使うコマンド早見表
公式のコマンド一覧から、最初に覚えておけば足りるものを選びました。
| コマンド | できること | 使う場面 |
|---|---|---|
codex | 対話モードで起動する | 普段の作業 |
codex exec "指示" | 対話なしで1回実行し、最終結果だけを出力する | スクリプト、CI、他のAIからの呼び出し |
codex resume | 前の会話に戻る | 昨日の続きをやりたいとき |
codex --image / -i | 画像を添えて指示する | エラー画面やデザインの参考を見せたいとき |
/model | モデルと推論の深さを替える | 重い作業と軽い作業を切り替えるとき |
/permissions | Codexが確認なしでできる範囲を替える | 読むだけにしたい、任せきりにしたいとき |
/status | 今のモデル、権限、残りの容量を表示する | 設定を確かめたいとき |
/init | AGENTS.mdのひな形を作る | プロジェクトに作業ルールを置くとき |
/import | Claude CodeやCursorの設定・会話を取り込む | 乗り換え、併用の準備 |
/review | 作業中の変更をレビューさせる | コミットの前 |
/compact | 長い会話を要約して容量を空ける | 会話が長くなったとき |
モデルは /model で選ぶ
2026年10月時点で公式が推奨しているのは、複雑なコーディングや長時間の作業の繰り返しならGPT-6.1 Sol、要約・抽出・的を絞ったコーディングのような量の多い定型作業ならGPT-6 Lunaです。GPT-6.1 Solは最上位のGPT-6 Astraに近い性能を、Astraより低いコストで出すモデルとして案内されています。起動時に codex --model gpt-6.1-sol と指定することもできます。なお、2026年10月7日公開のCodex CLI 0.161.0からは、何も指定しなければGPT-6.1 Solが使われます。定型作業を軽いLunaで回したいときは、明示して切り替えてください。
注意が要るのは古いモデルです。GPT-5.5は2026年10月14日に、ChatGPTとCodexの全プランから引退します。スクリプトや保存した設定で gpt-5.5 を指定している場合は、それまでに書き換える必要があります。APIは対象外です。
権限は /permissions で切り替える
Codexの安全装置は2つあります。サンドボックスとは、Codexが実行するコマンドに対して、書き込める場所やネットへの接続を技術的に制限する仕組みです。承認ポリシーとは、Codexがどの操作の前に人へ確認を求めるかの決まりです。
既定の「Auto」では、作業フォルダの中なら読み書きもコマンド実行も自動で進み、フォルダの外への書き込みやネット接続の前に確認が入ります。読ませるだけにしたいときは、/permissions で「Read Only」に切り替えます。Gitで管理していないフォルダでは、最初から読み取り専用で始まることもあります。
ネットの古い記事でよく見る --full-auto は、公式ドキュメントで非推奨と明記されています。互換のために残っていて、使うと警告が出ます。新しく書くスクリプトでは --sandbox workspace-write を使ってください。サンドボックスも確認も外す --dangerously-bypass-approvals-and-sandbox(別名 --yolo)は、専用の隔離環境の中でだけ使うよう案内されています。
codex exec で他のツールから呼ぶ
codex exec とは、Codexを対話画面なしで1回だけ動かし、最後の答えだけを標準出力に返す実行方法です。途中経過は標準エラーに流れるので、結果をそのままファイルに保存したり、次のコマンドに渡したりできます。
初期状態の codex exec は読み取り専用で動きます。ファイルを書かせたいときは --sandbox workspace-write を付けます。僕の会社の画像生成もこの形で、Claude Codeが codex exec に「組み込みの画像生成で、このサイズとこの画質で1枚描いて、このフォルダに保存して」という指示を渡しています。
AGENTS.mdで作業ルールを渡す
AGENTS.mdとは、Codexが作業を始める前に必ず読む、プロジェクトごとの指示書ファイルです。Claude CodeでいうCLAUDE.mdにあたります。ホームの ~/.codex に置いた全体のルールと、プロジェクトのフォルダに置いたルールを、上の階層から順につなげて読み込みます。合計の上限は既定で32KiBです。
僕の会社では、Claude Codeが読むCLAUDE.mdと同じ場所にAGENTS.mdを置いています。どちらも「入口」にすぎず、中身は同じ rules/ フォルダのルール一式を参照する作りです。ルールを直すときは rules/ だけを書き換えれば、Claude CodeにもCodexにも反映されます。ルールを二重に管理しないための工夫で、この仕組み全体はClaude Codeで会社を「第二の脳」にするガイドで書いています。
MCPで外部ツールをつなぐ
CodexもClaude Codeと同じく、MCPで外部のツールにつなげられます。codex mcp add サーバー名 -- 起動コマンド で追加し、/mcp で確かめます。公式の料金ページは、使わないMCPサーバーは止めるよう勧めています。毎回の文脈が増えて枠を食うからです。MCPそのものの説明はMCPとは?をご覧ください。
Codexの料金はいくら?ChatGPTプランとの関係
Codexに専用の料金はなく、ChatGPTのプランに含まれます。2026年10月時点の公式料金ページでは、個人向けはFree(0ドル)、Go(8ドル)、Plus(20ドル)、Pro(100ドルから)です。CLI・IDE拡張・クラウドが明記されているのはPlus以上で、チームならBusinessが1人月20ドル(年払い)です。
| プラン | 月額(ドル) | Codexでできること(公式の記載) |
|---|---|---|
| Free | 0 | デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを利用(順次提供)。画像生成は不可 |
| Go | 8 | デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを利用(順次提供) |
| Plus | 20 | ウェブ・CLI・IDE拡張・iOSでCodex。自動コードレビューやSlack連携。GPT-6 SolとLuna |
| Pro | 100・200・500の3段 | Plusの内容すべて。現在は5時間の上限なし。500ドルのプランはAstra Ultrafastも利用可 |
| Business | 1人20(年払い・2人以上)、月払いなら25 | 管理機能、SAML SSO、業務データを既定で学習に使わない設定 |
| APIキー | 使った分だけ | CLI・SDK・IDE拡張で利用。クラウド機能は使えない |
Codexは無料で使える?Free・Goプランでできる範囲
Codexは無料のFreeプランでも使えますが、範囲はデスクトップアプリだけです。2026年10月時点の公式料金ページでは、FreeとGo(月8ドル)はどちらも「デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを標準速度で使える(順次提供)」という扱いで、CLI・IDE拡張・クラウド・iOSは載っていません。画像生成もFreeでは使えません。
公式の位置づけも、Freeは「短いコーディング作業でCodexの機能を試す」、Goは「軽いコーディング作業に使う」です。最上位寄りのGPT-6.1 Solや、ほかのツールからの呼び出しが必要なら、Plusからになります。
| やりたいこと | Free・Go | Plus以上 |
|---|---|---|
| アプリでCodexを試す | できる(GPT-6 Luna・順次提供) | できる |
| Codex CLIやVS Codeで使う | 料金ページに記載なし | できる |
| クラウドで長時間動かす | 料金ページに記載なし | できる |
| 画像生成 | Freeは不可(Goは記載なし) | できる |
僕の会社はPlusの枠の中で、CLIから画像生成を呼んでいます。アプリで少し触るだけならFreeで十分ですが、業務の流れに組み込むならPlusが最低ラインです。
使える量は「5時間あたりのメッセージ数」で見る
Codexの上限は、5時間ごとに使えるメッセージ数の目安で示されています。PlusとBusiness標準の、ローカル作業での公式の目安です。
| モデル | 5時間あたりの目安(Plus・Business標準) |
|---|---|
| GPT-6 Astra | 5〜45回 |
| GPT-6.1 Sol | 15〜160回 |
| GPT-6 Sol | 15〜150回 |
| GPT-6 Luna | 350〜3,000回 |
幅が大きいのは、作業の大きさで1回あたりの消費が大きく変わるからです。週単位の上限がかかる場合もあります。Proは現時点で5時間の上限がないと書かれています。
残量はCodex CLIなら /status で確認でき、ブラウザでは使用量のダッシュボードで見られます。上限に達しても、PlusとProならクレジットを買い足して作業を続けられます(Businessなどはワークスペース単位で買い足します)。クレジットとは、プランの枠を超えた分を支払うための単位で、モデルごとに100万トークンあたりの消費量が決まっています。
ChatGPT Workと画像生成も同じ枠から引かれる
料金で一番見落としやすいのが、枠の共有です。公式の料金ページの冒頭に、ChatGPT Workの利用はCodexと同じ料金・クレジット・上限を使うと書かれています。昼にWorkで資料を作らせた日は、夜のCodexで使える量が減ります。
画像生成も同じ枠です。公式によると、画像生成のターンは、画質やサイズによって、画像なしの作業より平均3〜5倍速く枠を減らします。枠を使い切ると、画像生成もクレジットから引かれます。APIキーでサインインしている場合は、プランの枠ではなくAPI料金がかかります。
Claude Code側の料金と上限の仕組みはClaude Codeの料金と上限の実録で詳しく書きました。どちらも「月額は固定、上限は5時間と週の2段」という作りは似ています。違うのは、Codexが画像生成やWorkと枠を分け合っている点です。
CodexとClaude Codeの違いは?僕の会社の使い分け表
大きな違いは、どの会社のAIで動き、何と枠を共有しているかです。CodexはOpenAIのモデルで動き、ChatGPTのプランに含まれ、画像生成を内蔵しています。Claude CodeはAnthropicのClaudeで動き、画像は見られても描けません。僕の会社は、日常の実務はClaude Code、画像素材の生成だけCodex、と分けています。
| 比べる点 | Codex | Claude Code |
|---|---|---|
| 提供元とモデル | OpenAI(GPT-6.1 Sol、GPT-6 Lunaなど) | Anthropic(Opus、Sonnet、Haiku、Fableなど) |
| 入っているプラン | ChatGPT(CLIなどはPlus月20ドルから) | Claude(Pro月20ドルから) |
| 枠を共有する相手 | ChatGPT Work、画像生成 | Claudeのチャット |
| 作業ルールのファイル | AGENTS.md | CLAUDE.md |
| 対話なしの実行 | codex exec | claude -p |
| 画像生成 | 内蔵(gpt-image-2) | なし(画像を読んで判定はできる) |
| 僕の会社での役割 | 広告・LP・HP用の写真素材の生成 | 広告運用、LP制作、経理の下準備、記事作成などの実務全般 |
Claude Codeの claude -p についてはclaude -pとは?で、毎朝の定期処理に使っている例を書きました。僕の会社では、Claude Codeが作業の途中で codex exec を呼び出す、AI同士の分業になっています。
使い分けの判断基準
僕の会社の基準は3つです。
1つ目は、メインは1つに決めることです。社内のルール、過去の判断、案件の引き継ぎメモは、Claude Codeで読み込む前提で積み上げてきました。同じ仕事を2つのエージェントで交互にやると、どちらにどこまで伝えたかが分からなくなります。
2つ目は、片方にしかできないことだけを、もう片方に回すことです。今それに当たるのが画像生成でした。
3つ目は、検品は依頼した側がやることです。Codexが描いた画像は、Claude Codeが実際に開いて、指の数、文字の混入、構図の破綻を確かめます。描いた側に自分で判定させないのは、人間の外注と同じ考え方です。
Claude Codeを先に使っている人がCodexを試すなら、/import で設定やプロジェクトのファイル、直近30日・最大50件の会話を取り込めます。ただ僕は、乗り換えるのでなければ、ルールの本体を共有フォルダに置いて両方から読ませる方が管理しやすいと感じています。
画像生成をCodexに任せるとどうなる?実測と失敗
ChatGPT Plusの枠内、追加課金0円で広告に使える写真素材が出る一方、時間と利用枠の制約もはっきり出ました。中画質の初回生成は3枚とも一発で採用でき、1枚66〜75秒でした。高画質で約20枚を作った日は、ChatGPT側の枠が尽きて止まりました。少量を丁寧に作る用途に向いています。
仕組み:Claude Codeが書いて、Codexが描いて、Claude Codeが見る
流れは3段です。Claude Codeが案件の資料を読んで、画像の指示文を書きます。次に、自作のスクリプトから codex exec を呼び、Codexに組み込まれた画像生成で描かせます。最後に、出てきたPNGをClaude Codeが開いて検品し、不合格なら原因を1点に絞って指示文を直し、描き直させます。
この形にした決め手は費用です。僕の会社のChatGPT契約は月20ドルのChatGPT Plusで、Codex CLIはそのアカウントのログインで動くので、画像1枚ごとの追加料金がかかりません。公式ドキュメントでも、CLIでは $imagegen を書くと画像生成を明示的に呼び出せ、-i で参考画像を渡せると説明されています。画像モデルそのものの特徴はgpt-image-2の使い方で書いています。
社内の優先順位は「①Codex(ChatGPT Plusの枠内) ②手作業での受け渡し ③APIの従量課金」です。APIは量産で枠が足りなくなったときの予備として、月5,000円までの上限を決めてあります。
実測:一発通過率と1枚あたりの時間
ここまでに記録が残っている生成を並べます。いずれもCodex CLI経由のgpt-image-2で、時間は生成スクリプトが画像ごとに残す記録から取っています。
| 時期 | 用途 | 画質・比率 | 結果 | 1枚あたりの時間 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月21日 | LPのヒーロー画像(初回の実生成) | 中・16:9 | 3枚中3枚を採用 | 66〜75秒 |
| 2026年9月 | 広告クリエイティブの写真素材 | 中・3:4 | 3枚中3枚を採用 | 66〜90秒 |
| 2026年9月 | 広告クリエイティブの背景 | — | 4枚中4枚を採用 | 記録なし |
| 2026年9月 | キャンペーンLPの写真(2枚を並列) | 低・16:9と1:1 | 2枚中2枚を採用 | 95〜98秒 |
| 2026年9月29日 | 自社サイトのサービス紹介写真 | 低3枚+高3枚・4:3 | 6枚中1枚を採用 | 81〜152秒 |
追加の費用は、どれも0円でした。採用率は、人物の少ない背景や物の写真なら高く、人の動きを見せる写真になると下がります。自社サイトの1枚は、モニターが操作する人から見えない向きになっている、指で画面を指す構図が既存の写真と被る、首から下げた名札に文字が入りそう、という理由で5枚を落としました。絵の中の日本語が崩れる理由と、文字を後から重ねる運用は画像生成AIで日本語が崩れる原因と直し方にまとめています。
失敗と、そこから決めたルール
1. 高画質の量産で枠が尽きた。 2026年9月29日、自社サイトの写真16点をGPT-6 Astraに指示を解釈させて作っていました(描くのはgpt-image-2のまま)。高画質は1枚2〜5分かかり、約20枚を作ったところでChatGPT Plusの枠が尽き、「Your workspace is out of credits」と出て止まりました。モデルを替えても同じでした。残りの写真は、別の画像生成サービスに切り替えて仕上げています。いまは、量産の前に残量を確かめ、APIキーを用意しておくことにしています。
2. CLIが古くてモデルが使えなかった。 Astraを指定したとき、手元のCodex CLI 0.149では「新しいバージョンが必要」と弾かれました。npmで最新の0.159に上げると解消しました。
3. 指定した比率で出てこない。 4:3を指定しても、出てきた画像は1536×1024(3:2)でした。必要な比率には後からトリミングしています。僕らのスクリプトで指定できる比率は16:9・1:1・2:3・3:2・3:4・4:3・9:16の7つで、Instagram広告でよく使う4:5は3:4で作って切り出しています。
4. 並列で回すと画像が入れ替わることがある。 あるロゴの作り直しでCodexを並列に動かしたとき、出力が1つずれて、前の画像が紛れ込みました。並列で作った日は、必ず一覧を目で確かめます。元の画像を -i で渡すと、文字の形を保ったまま描き直せることも分かりました。
5. 長い生成でAI側が止まったと判断される。 Claude Codeのサブエージェントから生成を呼ぶと、高画質の数分間に進捗が出ないため、停止扱いになることがありました。今はバックグラウンドで起動し、45秒ごとに出力を確かめる手順にしています。サブエージェントの使い方はAIエージェントの作り方で書いています。
6. 最初は「ChatGPT Plusでは自動化できない」と判断を誤った。 8月に画像生成を自動化しようとしたとき、僕の会社のAIは「ChatGPT Plusの生成枠は外部から呼べないので、APIの従量課金が必要」と結論しました。実際には公式のCodex CLIがChatGPTのアカウントでログインでき、画像生成も使えました。今は「公式のAPI、公式のCLI、公式の連携機能の3つを確かめてから、できないと言う」というルールにしています。失敗の残し方はAI導入の失敗事例にもまとめています。
文字は描かせない
もう1つ、社内ルールとして決めているのが、画像に文字を描かせないことです。過去に、日本語が崩れる、数字に別の言語の文字が混ざる、といった失敗が続きました。写真はCodexに任せ、見出しやボタンの文字はHTMLとCSSで上に載せる分担にしています。
公式ドキュメントも、画像に入れる文字は短くして引用符で正確に指定し、文字の多いレイアウトは人が確認したうえでデザインツールで仕上げるよう案内しています。
Codexを業務で使うときの注意点は?
注意点は5つです。権限を広げすぎないこと、--full-auto のような古い手順を流用しないこと、引退するモデル名を残さないこと、Workや画像と枠を共有していると知っておくこと、実在の人物やブランドに似せないことです。どれも公式ドキュメントに書かれています。
| 注意点 | 何が起きるか | どうするか |
|---|---|---|
| 権限の広げすぎ | 確認なしでフォルダ外を書き換えたり、ネットにつないだりする | 普段はAuto、読むだけならRead Only。--yolo は隔離環境だけ |
| 古い手順の流用 | --full-auto は警告が出る。今後の互換は保証されない | --sandbox workspace-write に書き換える |
| GPT-5.5の引退 | 2026年10月14日以降、指定したスクリプトが動かなくなる | GPT-6 Sol(PlusやPro)かGPT-6 Luna(FreeやGo)に置き換える |
| 枠の共有 | Workや画像生成を使った日は、Codexの残りが減る | /status とダッシュボードで週に1〜2回は残量を見る |
| 実在の人物やブランド | 肖像やデザインの権利に触れる | 本人の許可を取る。特定のブランドに似せず、独自の表現を頼む |
ネット接続を許すときは、プロンプトインジェクションにも気をつけます。プロンプトインジェクションとは、ウェブページなどに仕込まれた文章がAIへの指示のふりをして、意図しない操作をさせる攻撃のことです。
会社でAIを入れるときに、どの作業をどのツールに任せるかを決めるのが一番時間のかかるところです。僕の会社では、こうした分担とルールづくりから導入を支援しています。詳しくはウラカタのサービス一覧をご覧ください。
まとめ
- Codexは、ChatGPTのアカウントで使うOpenAIのAIエージェントです。入口はデスクトップアプリ、CLI、IDE拡張、クラウドの4つで、2026年7月からアプリはChatGPTのデスクトップアプリに統合されています
- 料金はChatGPTのプランに含まれ、CLIなどが明記されているのはPlus(月20ドル)からです。ChatGPT Workと画像生成も同じ枠から引かれます
- CLIの基本は
codexで起動し、/model・/permissions・/statusを使い分けることです。--full-autoは非推奨で、--sandbox workspace-writeを使います - 僕の会社はClaude Codeをメインにし、画像生成だけをCodex CLIに任せています。中画質で3枚中3枚を採用、追加課金は0円でした
- 高画質の量産では枠が尽きます。量産の前に残量を確かめ、APIキーを予備として用意しておくと止まりません
よくある質問
Codexは無料プランでも使えますか?
一部だけ使えます。2026年10月時点の公式料金ページでは、Freeは月0ドルで、デスクトップアプリでGPT-6 Lunaを使える扱いです(順次提供)。CLI・IDE拡張・クラウドが明記されているのはPlus以上で、画像生成はFreeでは使えません。業務で試すならPlusから始めるのが現実的です。
ChatGPTとCodexの違いは何ですか?
同じChatGPTのアプリとアカウントの中で、使い道が分かれています。公式の説明では、Chatは質問や相談、ChatGPT Workは資料やレポートなど仕上がった成果物づくり、Codexはソフトウェア開発向けで、差分やレビュー画面など技術的な中身も見せる入口です。別の契約は要らず、僕の会社もChatGPT Plusの契約1つでCodex CLIの画像生成まで動かしています。
CodexとChatGPTの利用枠は別ですか?
ChatGPT WorkとCodexは同じ枠です。公式の料金ページに、ChatGPT Workの利用はCodexと同じ料金・クレジット・上限を使うと書かれています。さらに画像生成も同じ枠から引かれ、通常の作業より平均3〜5倍速く減ります。画像を多く作る週は、そのぶんコーディングに使える量が減ると考えてください。
Claude Codeの設定をCodexに移せますか?
移せます。Codex CLIには `/import` というコマンドがあり、Claude CodeかCursorを選ぶと、設定・プロジェクトのファイル・直近の会話を取り込めます。会話は直近30日・最大50件が対象です。僕の会社は移行ではなく併用なので、ルールの本体を共有フォルダに置き、Claude CodeとCodexの両方から読ませています。
Codex CLIはWindowsでも使えますか?
使えます。公式のCLIページにWindows向けのPowerShellインストーラーが用意されていて、npmでも入れられます。Windowsにはネイティブのサンドボックスと、WSL2で動かす方法の2つがあります。Linux向けの開発環境が必要な作業ならWSL2、と公式ドキュメントでは案内されています。
Codexの画像生成で大量に作るとどうなりますか?
利用枠を使い切ると止まります。僕の会社(ChatGPT Plus)では、高画質で約20枚作った時点で「workspace is out of credits」と表示されて止まりました。公式ドキュメントも、まとまった枚数を作るなら `OPENAI_API_KEY` を設定してAPI料金で生成するよう案内しています。量産する日は、先に残量を確かめるのが安全です。