この記事の結論
Claudeのmarketplacesは、Claude Codeにプラグインを配るカタログです。公式・コミュニティ・デモの違い、追加から削除までのコマンド、外部マーケット7個を登録して2個だけ導入した実録と安全確認の手順をまとめました。
目次9項目
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Claudeのmarketplacesとは、Claude Codeにプラグインを配るカタログです。Anthropicが公式・コミュニティ・デモの3つを公開し、自分でも作れます。追加は登録だけで、コードが動くのはinstallの後です。外部マーケットを7個登録し、2個からだけ導入した実録とあわせて手順をまとめます。
Claudeのmarketplaces(プラグインのマーケットプレイス)とは?
Claude Codeのマーケットプレイスは、プラグインの一覧と取得先を書いたカタログです。Anthropicは2026年10月時点で、汎用のものとして公式・コミュニティ・デモの3つを公開しています(ほかに主題別のマーケットもあります)。公式は最初の起動時に自動で追加され、ほかは /plugin marketplace add で追加します。社外の人が作ったものも同じコマンドで追加できます。
プラグインとは、Claude Codeにスキル・エージェント・フック・MCPサーバーなどをまとめて追加する拡張パッケージのことです。スキル単体の作り方はClaudeのスキルの作り方と使い方、外部ツールとつなぐ仕組みはMCPとは何かで詳しく書いています。
マーケットプレイスとは、リポジトリの .claude-plugin/marketplace.json に、配るプラグインの名前と取得先を並べたカタログのことです。Anthropicの3つの違いは次のとおりです。
| 公式 | コミュニティ | デモ | |
|---|---|---|---|
| リポジトリ | anthropics/claude-plugins-official | anthropics/claude-plugins-community | anthropics/claude-code |
マーケット名(@の後ろに書く名前) | claude-plugins-official | claude-community | claude-code-plugins |
| 中身 | Anthropicが保守するものと、パートナーなどのプラグイン | 作者がAnthropicに提出したサードパーティのプラグイン | プラグインの作り方を示す見本 |
| 追加のしかた | ターミナルで初めて対話セッションを始めたときに自動で追加 | /plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-community | /plugin marketplace add anthropics/claude-code |
注意したいのはデモ版です。古い解説で /plugin marketplace add anthropics/claude-code と書かれているものは、公式ではなくデモのマーケットを追加しています。公式ドキュメントでも、デモにある code-review や commit-commands などは公式にも同じ名前で入っているため、二重に入れないよう公式から入れるよう案内されています。
Webで探したいときは、Claude Marketplace(claude.com/marketplace/plugins)で公式の一覧を検索できます。ドキュメントによると、一部のプラグインには「Anthropic verified」の印が付きます。
マーケットプレイスの追加・確認・更新・削除のコマンドは?
追加は /plugin marketplace add <取得先>、一覧は list、取り直しは update、削除は remove です。シェルでは claude plugin marketplace … です。取得先はGitHubの owner/repo、gitのURL、手元のフォルダ、Web上の marketplace.json のURLの4種類です。
追加できる取得先は4種類
| 取得先 | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| GitHubのリポジトリ | owner/repo(#ref でブランチやタグを固定) | /plugin marketplace add your-org/plugins#v1.2.0 |
| ほかのgitホスト | https:// から始まるクローンURL | /plugin marketplace add https://gitlab.example.com/group/repo.git |
| 手元のフォルダ・ファイル | ./ か ../ で始まるパス | /plugin marketplace add ./my-marketplace |
| Web上のJSON | marketplace.json の https:// URL | /plugin marketplace add https://example.com/marketplace.json |
手元のフォルダを ./ なしで書くと、GitHubの owner/repo と読まれます。URLも https:// を省くと断られます。
一覧・更新・削除
| やること | シェル | セッション内 |
|---|---|---|
| 一覧を見る | claude plugin marketplace list | /plugin marketplace list |
| カタログを取り直す | claude plugin marketplace update <名前> | /plugin marketplace update <名前> |
| 削除する | claude plugin marketplace remove <名前> | /plugin marketplace remove <名前> |
削除には大きな副作用があります。マーケットプレイスを消すと、そこから入れたプラグインはすべてアンインストールされ、設定ファイルの enabledPlugins の記載も消えます。1つだけ外したいなら、プラグイン側を claude plugin disable か claude plugin uninstall で外します。
もう1つ見落としやすいのが更新です。名前を付けずに claude plugin marketplace update を実行すると、全マーケットのカタログは新しくなりますが、入れたプラグインの版はそのままです。プラグインを新しくするには、claude plugin update <プラグイン>@<マーケット> か、/plugin のMarketplacesタブで「Update marketplace」を選びます。
自動更新が最初から有効なのは、公式系の名前のマーケットとclaude.aiから追加したマーケットです。コミュニティ版やサードパーティは最初は無効で、/plugin のMarketplacesタブで切り替えます。
2026年10月時点の新しい入れ方
公式ドキュメントによると、Claude Code v2.1.275以降は、未追加のマーケットのプラグインを1回で入れられます(/plugin install deploy-helper --marketplace your-org/plugins)。初めてのマーケットなら、取得先を表示して確認を求めます。claude.aiで組織が用意したマーケットは、v2.1.273以降で claude plugin marketplace add --claudeai <名前> で追加できます。
プラグインを入れるときのスコープはどう選ぶ?
迷ったら「自分だけ・全プロジェクト」のuserスコープで十分です。チーム全員に同じプラグインを使わせたいときはproject、自分だけがこのリポジトリで使うときはlocalを選びます。スコープによって書き込まれる設定ファイルが変わり、同じプラグインが複数のスコープにあるときは、local、project、userの順に優先されます。
スコープとは、そのプラグインを誰に・どの範囲で有効にするかを決める区分のことです。
| スコープ | 有効になる範囲 | 記録される場所 |
|---|---|---|
| user | 自分の、このマシンの全プロジェクト | ~/.claude/settings.json |
| project | このリポジトリで作業する全員 | .claude/settings.json(コミットする) |
| local | 自分の、このリポジトリだけ | .claude/settings.local.json |
入れ方は2通りあります。セッション内で /plugin install <プラグイン>@<マーケット> と打つと、すぐには入らず、詳細画面が開いてスコープを選ぶ流れになります。シェルで claude plugin install <プラグイン>@<マーケット> を実行すると、既定のuserスコープですぐに入ります。--scope project などで変えられ、次の起動か /reload-plugins で読み込まれます。
詳細画面には、入るコマンド・スキル・フック・MCPサーバーが「Will install」として出ます。公式マーケットのプラグインなら、毎回の会話に足される量(Every turn)と呼び出し時に足される量(When invoked)の目安も出ます。入れる前の一番手軽な確認です。
裏方では何をしたか?マーケット7個を登録し、2個からだけ導入した実録
僕の会社は2026年6月14日に、公式マーケットから7個を入れ、サードパーティのマーケットを7個登録しました。登録した7個のうち実際にプラグインを入れたのは2個からで、合わせて14個です。残る5個は、手持ちのスキルと重なる、またはスター数が不自然という理由で見送りました。決め手は「足りない領域だけ足す」という基準でした。
僕の会社はマーケティング支援の会社で、LP制作やSNS運用の実務をClaude Codeに任せています。以下は社内の作業メモ(2026年6月14日)からの転記です。
公式マーケットは「223個中7個」に絞った
2026年6月14日に見た時点で、公式マーケット claude-plugins-official には223個のプラグインがありました。全部を入れるとコンテキストを食うと考え、実務に直結する7個だけを入れました。
| 入れたプラグイン | 社内での使いどころ |
|---|---|
frontend-design | LP・HP制作。量産っぽい見た目を避ける |
context7 | フレームワークや決済の最新ドキュメントを参照させる |
stripe | 決済の導線と通知の実装 |
vercel | デプロイとビルド状況・ログの確認 |
playwright | LPの死活確認とフォームの送信テスト |
postiz | SNSの予約投稿と分析 |
figma | デザインからの値の抜き出しとコード化 |
サードパーティは7個登録して、入れたのは2個から
公式以外では、デザインとUX系のマーケットを7個登録しました。
| 判断 | 個数 | 内容 |
|---|---|---|
| 導入 | 2マーケット | designer-skills から11個(組織・人事管理系は除外)、bencium-marketplace から3個(デザイン監査・タイポグラフィ・AI検索向け最適化) |
| 見送り | 5マーケット | 既存のデザイン系スキルと役割が重なる。うち3個は無名のリポジトリなのにスターが数万あり、不自然だった |
このとき分かった一番大事なことは、claude plugin marketplace add はカタログの登録(リポジトリの取得)だけで、コードは動かないという点です。プラグインが有効になって動くのは install の後です。登録だけなら、見送った5個もコンテキストを使いません。
もう1つの学びは重なりです。同じ系統のスキルを多数有効にすると、発火が被って散らかります。だから「足りない領域だけ足す」を社内のルールにしました。
なお、このとき別に入れた3個のスキルは marketplace.json を持たない形式で、別のツールの npx skills add で導入しました(削除は npx skills remove)。/plugin とは管理の場所が違うので、どちらで入れたかを記録しておくと迷いません。
「入れても軽い」は思い込みだった
6月のメモには「トークンコストはほぼゼロ」と書いていました。ところが3か月後の実測で、この見立ては外れていました。
2026年9月16日に、手元のClaude Codeの会話ログを集計しました。プラグイン21個の説明文だけで40,198トークンあり、そのうち18個は直近60日間で一度も使われていませんでした。18個を設定ファイルの enabledPlugins で false にすると、1セッションあたり39,601トークン減りました。直近7日の11,655往復に掛けると、約4億5,100万トークン分の読み込みが消える計算です。
この節約の全体像はClaude Codeの料金と使用量上限の実測に書きました。今は公式の機能で同じ確認ができます。シェルで claude plugin details <名前> を実行すると、毎セッション足される量が「Always-on」の行に出ます。/plugin のInstalledタブには、最近使っていないプラグインが「Not used recently」としてまとめて表示されます。入れたのに出てこない、入れてから自分のスキルが呼ばれにくくなった、という症状の切り分けはClaude Codeのプラグインが反映されない・入れたら重くなった時の確認手順にまとめました。
サードパーティのマーケットプレイスは安全か?入れる前に見る4点
安全とは言い切れません。公式ドキュメントは、入れたプラグインはあなたのユーザー権限で任意のコードを実行できると明記しています。Anthropicはサードパーティのマーケットプレイスを審査していません。入れる前に、取得先・入るもの・実行される中身・作者の4点を確かめてください。
公式ドキュメントによると、プラグインはフックでシェルのコマンドを実行し、MCPサーバーを手元のプロセスとして起動できます。bin/ フォルダの実行ファイルにもBashからパスが通ります。フックとは、Claude Codeがツールを使う前後などの決まったタイミングで、自動でコマンドを走らせる仕組みのことです。詳しくはClaude Codeのフックの使い方で書いています。重要なのは、フックとサーバーのプロセスは権限ルールやサンドボックスの外で動くという点です。
入れる前の確認手順(公式の手順+社内の基準)
| 確認すること | やり方 |
|---|---|
| どこから来たか | claude plugin marketplace list で各マーケットの取得先を見る |
| 何が入るか | /plugin の詳細画面の「Will install」を読む |
| 何を実行するか | プラグインのフォルダの hooks/hooks.json・.mcp.json・bin/ の中身を読む |
| 作者は信頼できるか | リポジトリの更新履歴とスターの付き方を見る。無名なのにスターが極端に多いものは避ける |
公式系の名前はなりすましに強い作りになっています。claude-plugins-official などの公式やコミュニティの名前は、github.com/anthropics/ のリポジトリから来たときしか受け付けられません。ほかの取得先がその名前を名乗ると、Claude Codeは読み込みを止めます。
自動更新が有効なマーケットでは、確認したファイルが後から変わることがあります。サードパーティは最初は無効なので、確かめた版のまま使い、更新のたびに中身を見直すのが安全です。
アンインストールしても、プラグインのファイルは ~/.claude/plugins/cache/ の下に14日間残ります。信頼できなくなったプラグインは、アンインストールの後にこのフォルダも確認してください。
チームで同じプラグインをそろえるには?
リポジトリの .claude/settings.json に、マーケットを登録する extraKnownMarketplaces と、有効にするプラグインの enabledPlugins を書いてコミットします。メンバーがそのフォルダを信頼すると登録されます。会社全体で縛るなら、管理者が配る設定で許可リストも作れます。
{
"extraKnownMarketplaces": {
"your-marketplace": {
"source": { "source": "github", "repo": "your-org/your-marketplace" }
}
},
"enabledPlugins": {
"code-formatter@your-marketplace": true
}
}
ここには落とし穴が1つあります。マーケットの中にファイルごと入っているプラグインは、この設定だけで読み込まれます。一方、プラグイン本体が別のリポジトリにある場合は、各メンバーが一度 claude plugin install <名前>@<マーケット> --scope project を実行するまで入りません。
managed settingsとは、管理者が組織の全端末に配り、利用者が上書きできない設定のことです。その中の strictKnownMarketplaces に許可するマーケットを並べると、それ以外は追加できなくなります。逆に blockedMarketplaces で特定の取得先だけを禁止することもできます。
僕の会社は少人数なので、今はこの仕組みを使っていません。
自社用のマーケットプレイスはどう作る?
フォルダに .claude-plugin/marketplace.json を置くだけで作れます。必須の項目は name・owner・plugins の3つで、各プラグインには name と source を書きます。claude plugin validate で書式を確かめ、手元で試してからGitHubに置けば、社内の人が1行で追加できます。
{
"name": "my-marketplace",
"owner": { "name": "Your Name" },
"plugins": [
{ "name": "my-first-plugin", "source": "./plugins/my-first-plugin" }
]
}
つまずきやすい点は3つです。1つ目は、source の相対パスを .claude-plugin/ の1つ上(マーケットの根)から書くことです。.. を含むパスは検査で不合格になります。2つ目は、marketplace.json のプラグイン名と、プラグイン自身の plugin.json の名前をそろえることです。3つ目は、claude-plugins-official などの公式の名前は予約されていて、自分のマーケットには使えないことです。
リポジトリは非公開でもよく、その場合はメンバーの手元のgitの認証情報で取得されます。基本操作はClaude Codeの使い方、外部の会社が配るマーケットからの導入例はClaude Code×Remotionの動画制作にまとめています。
自社でプラグインやスキルをどう選び、どう棚卸しするかまで含めて整えたい方には、弊社でAI活用の立ち上げを支援しています。詳しくはウラカタのサービス一覧をご覧ください。
まとめ
- Claudeのmarketplacesは、Claude Codeにプラグインを配るカタログ。Anthropicは公式・コミュニティ・デモの3つを公開しており、公式は最初の起動で自動追加される
- 追加は
/plugin marketplace add、確認はlist、取り直しはupdate、削除はremove。削除するとそこから入れたプラグインも全部消える - マーケットの追加はカタログの登録だけで、コードが動くのはinstallの後。僕の会社は7個登録して2個からだけ導入した
- 入れたプラグインの説明文は毎回読み込まれる。21個で約4万トークンあり、使っていない18個を止めて1セッション39,601トークン減らした
- サードパーティは審査されていない。取得先・入るもの・フックとMCPの中身・作者の4点を見てから入れる
よくある質問
マーケットプレイスを追加しただけでコードは動きますか?
動きません。マーケットプレイスの追加はカタログの登録で、プラグインが有効になるのはinstallしてからです。僕の会社でも外部のマーケットを7個登録し、実際に入れたのは2個からだけでした。ただし入れたプラグインはフックやMCPサーバーを動かせるので、installの前に中身を確かめてください。
公式のマーケットプレイスは自分で追加する必要がありますか?
通常は不要です。公式ドキュメントによると、claude-plugins-official はターミナルで初めて対話セッションを始めたときに自動で追加されます。一覧に無い場合は /plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-official で追加できます。コミュニティ版とデモ版は自分で追加します。
マーケットプレイスを削除すると入れたプラグインはどうなりますか?
そのマーケットプレイスから入れたプラグインはすべてアンインストールされます。設定ファイルの enabledPlugins の記載も消えます。1つだけ外したいときは、マーケットプレイスごと消すのではなく、プラグインを無効化かアンインストールするほうが安全です。
プラグインを入れると使用量の上限に影響しますか?
影響します。有効なプラグインの説明文は毎回読み込まれるため、その分だけ使用量が増えます。僕の会社では21個の説明文だけで約4万トークンあり、使っていない18個を無効化して1セッションあたり39,601トークン減らしました。入れたら定期的に棚卸しするのがおすすめです。