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Claude Codeを新しいMacに移行する方法|設定・メモリ・MCPの引き継ぎ方【2026年】

引っ越し用の段ボールを2台のノートPCの間で運び、設定の箱を新しいPCへ移している会社員
イラスト:AIで作成

この記事の結論

Claude Codeの移行は、~/.claudeの設定とメモリ、~/.claude.jsonのMCP設定を分けて写し、ログインは新しいMacでやり直すのが確実。自動運用機を約30分で移した当社の記録と、認証切れ・二重実行の落とし穴も紹介。

目次6項目
  1. Claude Codeを新しいMacに移すと何が引き継がれないのか?
  2. 設定・メモリ・MCPを新しいMacへ引き継ぐ7つの手順
  3. 当社で自動運用機を別のMacへ移したときの記録(約30分)
  4. 移行後に「動かない」を防ぐ再発防止のルール
  5. 会社のMacで移行するときの注意(認証情報・会話ログ・二重実行)
  6. よくある質問

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Claude Codeを新しいMacへ移すときは、~/.claude(設定・スキル・自動メモリ)と ~/.claude.json(MCP設定)を分けて写し、ログインは新しいMacでやり直すのが確実です。僕の会社は2026年10月に約30分で移しましたが、外部サービスの認証切れで1か所止まりました。

Claude Codeを新しいMacに移すと何が引き継がれないのか?

新しいMacにClaude Codeを入れ直しただけでは、自分で育てた設定・スキル・自動メモリ・MCPサーバーはどれも引き継がれません。これらはMacの中の別々の場所に置かれているので、何をどこから写すかを決めてから動く必要があります。特にMCP設定とログイン情報は ~/.claude フォルダの外にあるため、フォルダだけ写しても足りません。

まず、どこに何があるかを押さえます。~/.claude とは、ホームフォルダにある Claude Code 用のフォルダで、個人の設定ファイル・CLAUDE.md・スキル・サブエージェント・自動メモリ・会話の記録をまとめて置く場所です。~/.claude.json とは、Claude Code が自分で書き込む設定ファイルで、サインインの状態・MCPサーバーの設定・プロジェクトごとの信頼の判断などを持っています。公式ドキュメントでは、このファイルは手で編集しなくてよいとされています。

もう1つ、自動メモリとは、Claude Code が作業中の指摘や好みを自分でメモしておき、次の会話の最初に読み込む仕組みです。公式ドキュメントは、自動メモリはその機械だけのもので、ほかの機械やクラウド環境とは共有されないと説明しています。つまり新しいMacでは、何もしなければ「前のMacで覚えさせたこと」が全部消えた状態から始まります。

2026年10月時点の公式ドキュメントをもとに、移行で気にすべきものを早見表にしました。

中身置き場所移し方注意
個人の設定(許可・フック・環境変数)~/.claude/settings.jsonファイルを写す古い版で新しい版を上書きしない
全プロジェクト共通の指示~/.claude/CLAUDE.md・~/.claude/rules/ファイルを写す指示の中のフルパスを確認
スキル・サブエージェント~/.claude/skills/・~/.claude/agents/フォルダを写すスキルが呼ぶスクリプトも一緒に
自動メモリ~/.claude/projects/<project>/memory/フォルダを写すプロジェクトの置き場所を旧Macと同じに
個人用・ローカルのMCPサーバー~/.claude.jsonclaude mcp add で登録し直すAPIキーなどの秘密は別ルートで
チーム共有のMCPサーバー・設定プロジェクトの .mcp.json・.claude/settings.jsonGitで取得リポジトリに入っていれば自動
ログイン情報macOSのキーチェーン新しいMacで /loginファイルでは運ばない
会話の記録~/.claude/projects/<project>/*.jsonl原則移さない平文で、既定30日で自動削除

見落としやすいのは、表の下の3行です。MCPサーバーは「どの範囲で使うか」によって置き場所が変わり、個人用(user)とその場所だけ用(local)は ~/.claude.json に、チーム共有用(project)はプロジェクト直下の .mcp.json に入ります。ログイン情報は、macOSでは暗号化されたキーチェーンに保存されると公式に書かれています。

設定・メモリ・MCPを新しいMacへ引き継ぐ7つの手順

手順は「Claude Code本体を入れる → 写す → 登録し直す → ログイン → 確認」の順です。古い版で新しい版を上書きしないよう、新しいMacにすでにファイルがあるときは、写す前に控えを取ります。

  1. 新しいMacにClaude Codeを入れ、一度だけ起動して閉じる。 ここではまだ作業しません。インストールの流れはClaude Codeの使い方(インストールから最初の1週間まで)にまとめています。
  2. プロジェクトのフォルダを、旧Macと同じ場所に置く。 Git で管理しているなら clone します。公式ドキュメントによると、自動メモリのフォルダ名は Git リポジトリの場所から決まります。当社では、旧Macと同じユーザー名・同じパスにそろえるルールにしています。
  3. 新しいMacの既存ファイルを控える。 ~/.claude/settings.json や ~/.claude.json がすでにあれば、別の場所へコピーしておきます。当社は日付つきのフォルダに退避してから作業しました。
  4. ~/.claude の中から、自分で作ったものだけを写す。 settings.json・CLAUDE.md・rules/・skills/・agents/・projects/<project>/memory/ が対象です。会話の記録(.jsonl)・file-history/・各種キャッシュは写しません。
  5. MCPサーバーを登録し直す。 旧Macで claude mcp list を実行して一覧を控え、新しいMacで claude mcp add(全プロジェクトで使うものは --scope user)で登録します。設定をJSONで持っているなら claude mcp add-json も使えます。APIキーやトークンはチャットやメモに貼らず、パスワード管理ツールなどで運びます。
  6. 新しいMacで /login する。 Pro や Max の契約で使うなら、claude.ai のアカウントでログインし直します。環境変数 ANTHROPIC_API_KEY が残っていると、起動時に使うか聞かれ、承認すると契約ではなく API の課金で動きます(-p の無人実行では確認なしで常に使われます)。移行のついでに外しておきます。
  7. 確認する。 /status でログイン方法と読み込まれた設定、/memory で CLAUDE.md と自動メモリの場所、/context で実際に読み込まれたメモリのファイル、/mcp で MCP サーバーの接続状態を見ます。認証が切れたリモートの MCP サーバーは、/mcp から再認証します。

claude mcp list の表示で ! Needs authentication と出たサーバーは、サインインのやり直しが必要という意味です。セッションの中で /mcp を開き、そのサーバーの「Re-authenticate」から入り直します。

当社で自動運用機を別のMacへ移したときの記録(約30分)

僕の会社では2026年10月2日の夜、コラム運用などの定期タスクを、それまでの主力機から「自動運用専用にした別のMac」へ移しました。作業はClaude Code自身に手順書を読ませて進め、23時10分台に始めて23時45分に旧機の停止まで終わっています。作業が止まったのは外部サービスの認証の1か所で、Claude Codeの外側でした。ほかに、上書きの判断が要った箇所が1つありました。

移したものは次のとおりです。

移したもの実際にやったこと
個人の設定settings.json の許可リスト(50件)・権限の既定の動き・フックだけを旧機にそろえ、モデルや表示の設定は新しいMacのままにした
フック実行ファイル7本を追加し、1本を新しい版に更新
サブエージェント用途別の定義ファイル4本を ~/.claude/agents/ に新規作成
MCPサーバー個人用(user)を2本から4本に。プロジェクト用には入れなかった
定期タスク6本を新しいMacで登録し直し、旧機の同じ6本は無効にした

落とし穴1:外部サービスの認証は別に切れている

移行直後に定期タスクを1回試したところ、収集・振り分け・ダッシュボードの更新は通りましたが、アクセス解析(GA4)の取得だけが 503 Reauthentication is needed で失敗しました。Claude Code のログインではなく、MCPサーバーの裏で使っていたGoogleのコマンドラインツールの認証が、新しいMacで切れていたのが原因です。僕がそのMacでログインし直し、23時36分に復旧しました。

学んだのは、「Claude Code が動く」と「Claude Code から使う外部サービスが動く」は別だということです。移行のチェックリストには、MCPごとに実際に1回データを取ってみる項目を入れました。

このエラーの意味と、ログインし直しても直らないときの手順は、GA4 MCPの「503 Reauthentication is needed」の原因と直し方にまとめています。

落とし穴2:古い版で新しい版を上書きしかけた

運んだ設定一式の中には、Vault(社内の知識ノート)を同期するスクリプトもありました。ところが新しいMacにあった版の方が新しく、2台運用のための安全装置(どのMacからの変更かを記録する、同期ずれを検知するなど)が入っていました。そのまま写すと安全装置が消えるため、新しいMac側の版を残しています。

逆に、フックが参照する集計ファイルを運び忘れていたこともありました。このときフックはエラーを出さず、「予算0ドル・使用率0%」として黙って動き続けました。移し忘れが目に見えないまま残る例です。

おまけ:スリープで定期タスクが止まる

点検の途中で、電源につないでいても画面が消えて少しするとスリープする設定を見つけました。眠っている間は定期タスクが動きません。この件はスリープ防止アプリで手当て済みだったと後で分かりましたが、移行の最後に「放置して回るか」を確かめる手順は今も残しています。

移行後に「動かない」を防ぐ再発防止のルール

当社では次の4つをルールにしています(2台運用の設計で決め、この移行で実際に守ったものです)。どれも、移行のたびに同じ穴を踏まないためのものです。

  • 脳と作業台を分ける:設定・スキル・メモリと知識ノートは Git で同期し、動画素材やダウンロードなど重いものは同期しません。当社のダウンロードフォルダは227GBあり、まとめて同期すると小さいMacのSSDがあふれると判断しました。知識ノートを同期フォルダ(クラウドストレージ)に置くのも、Git の管理情報が壊れるので禁止にしています。
  • パスとユーザー名をそろえる:自動メモリはプロジェクトの場所で引き当てられるため、2台とも同じユーザー名・同じフォルダに置きます。
  • 秘密は Git に入れない:認証情報のメモは Git の対象外にし、git check-ignore で外れていることを確かめる手順にしています。移行用にまとめた圧縮ファイルは、展開後すぐに消しました。
  • 新旧のどちらが新しいかを先に比べる:上書きの前に、両方の版を見比べてから決めます。「運んできた方が正しい」と決めつけないのが、今回いちばんの学びでした。

設定ファイルの中身そのものを見直したい場合は、Claude Code hooksの使い方と実録も参考になります。移行後に出たエラーの切り分けはClaude Codeのエラー・困りごと一覧にまとめています。

会社のMacで移行するときの注意(認証情報・会話ログ・二重実行)

業務で使うMacの移行では、便利さより「何を運ばないか」を先に決めます。特に気をつけたいのは次の3点です。

1. 会話の記録は運ばない。 公式ドキュメントによると、~/.claude の会話の記録には、読み込んだファイルの中身・コマンドの出力・貼り付けた文章がそのまま平文で残ります。.env を読ませたり、コマンドが認証情報を表示したりすると、その値も記録に入ります。既定では30日で消える一時データなので、当社は移していません(当社の環境では1.1GBありました)。記録を移さないと、チャットに貼り付けた画像も新しいMacでは取り出せなくなります。必要な画像は移行の前に、Claude Codeに貼り付けた画像の保存場所と取り出し方の手順で取り出しておきます。

2. ログイン情報はファイルで運ばない。 macOS ではログイン情報がキーチェーンに保存されます。新しいMacでは /login で入り直し、APIキーを使う運用なら、キーはパスワード管理ツールなど決まったルートで渡します。社員のMacを入れ替えるときも同じで、前任者の設定一式を丸ごと配るのは避けます。

3. 定期実行の二重起動に注意する。 新しいMacで定期タスクやフックを動かし始めたら、旧Macの同じものを必ず止めます。当社は旧機のタスクを「無効」にして登録は残し、別のMacから旧機の状態を確かめてから作業を終えました。二重に動くと、同じ通知が2通届いたり、集計が2回数えられたりします。

なお、組織で管理している Mac には、会社が配る管理用の設定(managed settings)が入っていることがあります。これは個人の設定より優先されるため、写した設定が効かないときは /status で設定の出どころを確認してください。

2台のMacや、スマホからの操作を組み合わせた運用まで考えたい方は、Claude Codeで会社を「第二の脳」にする経営者向けガイドもあわせてどうぞ。移行の手順を社内のルールとして整えたい場合は、下のセミナーで具体的な作り方をお伝えしています。

よくある質問

~/.claudeフォルダを丸ごとコピーすれば移行は終わりますか?

終わりません。MCPサーバーの設定やプロジェクトごとの状態は~/.claude.jsonという別のファイルにあり、macOSのログイン情報はキーチェーンに入ります。フォルダのコピーに加えて、MCP設定の移し替えと、新しいMacでの/loginによるログインが必要です。

自動メモリは新しいMacに自動で同期されますか?

同期されません。公式ドキュメントでは、自動メモリはその機械だけのもので、ほかの機械には共有されないと明記されています。~/.claude/projects/<project>/memory/を手で写し、プロジェクトのフォルダも旧Macと同じ場所に置くと、そのまま読み込まれます。

会話の履歴(トランスクリプト)も移すべきですか?

当社は移していません。会話の記録には読み込んだファイルの中身やコマンドの出力がそのまま平文で残り、既定では30日で自動削除される一時的なデータだからです。続きが必要な作業は、引き継ぎメモを書かせて新しい会話で読ませる方が安全です。

引用元・参考にした記事

  1. Settings files and precedence出典Claude Code Docs参照
  2. How Claude remembers your project出典Claude Code Docs参照
  3. Explore the .claude directory出典Claude Code Docs参照
  4. Connect Claude Code to tools via MCP出典Claude Code Docs参照
  5. Authentication出典Claude Code Docs参照

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