この記事の結論
Google広告の費用相場は業種とキーワードで大きく変わります。50語の実測では推定クリック単価が約230円〜約9,800円。課金の仕組みと、検索数から月予算を逆算する手順をまとめました。
目次9項目
Google広告の費用に、業種を問わない一律の相場はありません。課金はクリックごとで、1クリックの単価はキーワードと競合で決まるからです。僕の会社が2026年10月1日に50語を実測したところ、推定クリック単価は約230円から約9,800円まで開きました。予算は相場ではなく、検索数とクリック単価から逆算して決めます。
Google広告の費用相場はいくら?相場を探す前に知っておきたいこと
Google広告(検索広告)の費用は「月いくら」という形の相場では決まりません。広告費は、選んだキーワードのクリック単価と、そのキーワードが月に何回検索されるかの掛け算で決まります。同じ月10万円でも、1クリック300円の業種なら300回以上、1クリック7,000円の業種なら十数回しか集客できません。
リスティング広告とは、検索エンジンで入力された語句に連動して、検索結果の上部などに表示されるテキスト広告のことです。Googleの場合は「Google広告」の検索キャンペーンがこれに当たります。この記事で「Google広告の費用」と書くときは、この検索広告の費用を指します。
「Google広告 費用 相場」という検索は、いま伸びている語です。僕の会社がラッコキーワードで測った値では、2025年8月に月10回だった検索が、2026年8月には月30回になっていました(前年同月比+200%)。母数はまだ小さいものの、「いくらかかるのか」を出稿前に知りたい人が増えているのは確かです。
一方で、「Google広告 費用」は月平均880回あるものの前年同月比-52%、「リスティング広告 費用」は月平均480回で前年同月比-46%と縮んでいます。単に費用を聞くより、相場と比べて自社が高いのか安いのかを知りたい、という検索に移っているように見えます。
ネットで見かける「月◯万円が相場」という数字の多くは、どの業種の、どのキーワードで、どの期間の話なのかが書かれていません。業種が違えば単価が数十倍違うので、他社の平均額を自社にそのまま当てはめても予算の根拠にはなりません。そこでこの記事では、相場の代わりに、Googleの公式ヘルプにある課金と予算の仕組み、出稿前に測れる自社キーワードの月間検索数と推定クリック単価、そして目標とする問い合わせ数と自社サイトの成約率、この3つから予算を決める方法を書きます。
Google広告の費用はどう決まる?課金・オークション・予算の仕組み
Google広告の検索広告は、クリック単価制なら広告がクリックされたときにだけ費用が発生します。1クリックの金額は、検索のたびに行われるオークションで決まり、自分で決めた上限クリック単価を超えないのが原則です。1日の予算は平均値として扱われ、日によって最大2倍まで使われますが、月の請求は1日の平均予算の30.4倍が上限です。
課金はクリックされたときだけ
クリック単価制(CPC)とは、広告がクリックされたときに料金が発生する課金方式のことです。広告主は「上限クリック単価」を設定し、1回のクリックにそれ以上は払わない、という線を引きます。表示されただけでは費用はかかりません。
実際に請求される「実際のクリック単価」は、上限クリック単価より低くなることがほとんどです。公式ヘルプによると、請求されるのは広告ランクの下限値を満たし、かつ1つ下の順位の競合を上回るために最低限必要な金額だけです。例外として、入札単価調整などを設定している場合は上限を超えることがあると書かれています。
掲載順位と単価を決める「広告ランク」
広告ランクとは、オークションで広告を掲載するかどうかと掲載順位を決めるための評価のことです。公式ヘルプでは、入札単価、広告とランディングページの品質、広告ランクの下限値、オークションにおける競争力、検索したユーザーのコンテキスト(検索語句・所在地・デバイス・時刻など)、広告アセットやその他の広告フォーマットの効果、の6つで決まるとされています。
ここで大事なのは、入札額だけでは順位が決まらないことです。広告文と着地ページが検索の意図に合っていれば、同じ順位をより安い単価で取れる可能性があります。逆に、検索した人の疑問に答えていないページへ飛ばしていると、高く入札しても思うように表示されません。
品質スコアとは、他の広告主と比べた広告の品質の目安を1〜10で示す診断用の指標のことです。推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性の3つから算出されます。公式ヘルプには、品質スコア自体はオークションの評価材料にはなっていない、とはっきり書かれています。あくまで「どこを直せばよいか」を知るための目安として使います。
1日の予算と月の上限
Google広告の予算は1日単位で設定します。公式ヘルプの説明を整理すると次の通りです。
| 項目 | 公式ヘルプの扱い | 予算を組むときの読み方 |
|---|---|---|
| 1日の平均予算 | キャンペーンが1日に使う平均額として設定する | 月の予算 ÷ 30.4 で日予算を出す |
| 1日の費用の上限 | ほとんどのキャンペーンで1日の平均予算の2倍 | 検索が多い日は日予算を超えて使われる |
| 月の請求の上限 | ほとんどのキャンペーンで1日の平均予算の30.4倍 | 月単位では設定額を超えない |
| キャンペーンの合計予算 | 期間全体の上限額を決める方式。検索キャンペーンでも使える。最短3日・作成時のみ選択可 | 短期のキャンペーンは合計額で上限を固められる |
| 無効なクリック | Googleが無効と判定したクリックはレポートと請求の対象から自動的に除外 | 誤クリックや機械的なクリックの分は払わない |
日予算3,000円なら、ある日は6,000円使われることがあっても、月の請求は3,000円×30.4=91,200円を超えません。月の途中で予算を変えたときの細かい計算は管理画面の表示に従ってください。
最低出稿額はあるのか
僕が確認した公式ヘルプの予算設定と費用の上限のページには、「月いくら以上でないと出せない」という一律の最低出稿額は書かれていませんでした。むしろ「少額から始め、新しい予算を適用したら毎日パフォーマンスを確認する」よう案内されています。なお、スマート アシスト キャンペーンの費用の説明では、前払いを選んだ場合は最小取引額が決められている場合がある、とされています。
最低額の制約がないということは、逆に言えば「いくらにするか」をすべて自分で決める必要がある、ということです。ここから先は、その決め方を書きます。
クリック単価はいくら?業種別にキーワードを実測した結果
クリック単価は業種とキーワードの書き方で数十倍変わります。2026年10月1日に僕の会社が50語を測ったところ、推定クリック単価はハウスクリーニングの約230円から経費精算システムの約9,800円まで開きました。同じ業種でも「見積もり」のような比較の言葉が付くと単価は上がり、BtoBのシステム系は総じて高く出ました。
測定条件
数値は次の条件で取りました。自社の予算を考えるときも、同じ条件で測れば比べられます。
- 測定日:2026年10月1日
- ツール:ラッコキーワードの一括キーワード調査(Claude Codeから呼び出し)
- 母数:50語(日本・日本語)。うち7語は検索数も単価も返らなかったため、表と本文の数値は残りの43語から拾っています
- 期間:2024年9月〜2026年8月の24ヶ月。月間検索数は年平均
- クリック単価:ツールが返す推定クリック単価(米ドル)。円は1ドル150円で換算した参考値
推定クリック単価とは、そのキーワードで広告を出したときに1クリックあたりに支払う金額の推定値のことです。実際に払う金額はオークションで毎回変わるので、出稿前の目安として使います。
業種別の実測表
| キーワード | 月間検索数 | 推定CPC(ドル) | 円換算の目安 |
|---|---|---|---|
| ハウスクリーニング | 40,500 | 1.54 | 約230円 |
| エアコン クリーニング | 135,000 | 2.12 | 約320円 |
| 整体 | 368,000 | 2.51 | 約380円 |
| パーソナルジム | 110,000 | 3.75 | 約560円 |
| 車検 安い | 8,100 | 3.77 | 約570円 |
| 外壁塗装 | 60,500 | 4.25 | 約640円 |
| 学習塾 | 60,500 | 4.67 | 約700円 |
| 税理士 顧問料 | 480 | 4.91 | 約740円 |
| ホームページ制作 費用 | 390 | 5.35 | 約800円 |
| ホームページ制作 中小企業 | 390 | 7.01 | 約1,050円 |
| 引越し 見積もり | 18,100 | 7.59 | 約1,140円 |
| 不用品回収 | 40,500 | 7.85 | 約1,180円 |
| AI 研修 | 1,900 | 8.63 | 約1,290円 |
| 外壁塗装 見積もり | 880 | 9.36 | 約1,400円 |
| 税理士 探し方 | 590 | 12.16 | 約1,820円 |
| リフォーム 見積もり | 1,600 | 13.41 | 約2,010円 |
| 勤怠管理 システム | 8,100 | 17.49 | 約2,620円 |
| 求人 掲載 | 720 | 49.69 | 約7,450円 |
| 名刺管理 | 5,400 | 50.15 | 約7,520円 |
| 経費精算 システム | 1,900 | 65.29 | 約9,790円 |
表から読めること
1つ目は、単価の差が業種の「客単価」とおおむね連動していることです。システムの契約や求人掲載のように、1件の契約が大きい商材ほど広告主が高く入札し、推定単価が上がります。
2つ目は、同じ業種でも言葉で単価が変わることです。「外壁塗装」は約640円ですが、「外壁塗装 見積もり」は約1,400円でした。見積もりを取ろうとしている人は契約に近いので、各社が高く入札します。検索数は約60,500回から約880回へ大きく減ります。
3つ目は、季節で検索数が大きく動く業種があることです。「エアコン クリーニング」は2026年2月の月60,500回から、5月には月368,000回まで増えていました。こうした業種は、月ごとに同じ予算を置くより、需要が増える月に寄せる方が合理的です。
参考までに、「Google広告 費用」というキーワード自体の推定単価は7.43ドル(約1,110円)、「リスティング広告 費用」は37.62ドル(約5,640円)でした。広告代理店どうしが同じ客を取り合っている言葉なので、高く出ています。
月の予算はどう逆算する?検索数とクリック単価から決める手順
月の予算は「目標の問い合わせ数 ÷ サイトの成約率 × クリック単価」で出します。たとえば月5件の問い合わせが欲しく、成約率を5%と置くなら必要なクリックは100回です。単価1,400円なら月14万円、日予算に直すと約4,600円です。最後に、その100回が検索数の範囲で本当に取れるかを確かめます。
手順1:目標から必要なクリック数を出す
先に決めるのは金額ではなく、「月に何件の問い合わせが欲しいか」です。そこから次の式で必要なクリック数を出します。
必要なクリック数 = 目標の問い合わせ数 ÷ サイトの成約率
コンバージョン率(成約率)とは、広告をクリックしてサイトに来た人のうち、問い合わせや申し込みまで進んだ人の割合のことです。自社サイトで過去の実績があればその値を使います。実績がない場合は仮の値で計算し、配信を始めてから実測値に置き換えます。以下の例で使う5%は計算のための仮置きで、統計や目安ではありません。
手順2:クリック単価を掛けて月予算を出す
月予算 = 必要なクリック数 × 推定クリック単価
日予算 = 月予算 ÷ 30.4
先ほどの実測表の「外壁塗装 見積もり」(約1,400円)で計算すると、次のようになります。
| 項目 | 値 | 計算 |
|---|---|---|
| 目標の問い合わせ数 | 月5件 | 自社で決める |
| 成約率(仮置き) | 5% | 実績があれば差し替える |
| 必要なクリック数 | 100回 | 5 ÷ 0.05 |
| 推定クリック単価 | 約1,400円 | 実測値(9.36ドル×150円) |
| 月予算 | 約14万円 | 100 × 1,400円 |
| 日予算 | 約4,600円 | 14万円 ÷ 30.4 |
1件あたりの獲得単価は、ここでは約2万8,000円です。獲得単価(CPA)とは、問い合わせや申し込みを1件得るためにかかった広告費のことで、広告費 ÷ 獲得件数で出します。この金額が、1件の契約で得られる粗利に見合っているかを最後に確かめます。見合わないなら、目標件数を減らすのではなく、単価の安い言葉を探すか、サイトの成約率を上げる手を先に打ちます。
手順3:検索数の天井を確かめる
計算で出た100クリックが、そのキーワードの検索数から取れる量かどうかを確かめます。ここを飛ばすと「予算を積んだのに使い切れない」状態になります。
「外壁塗装 見積もり」の月間検索数は約880回です。仮に、そのうち半分の検索で自社の広告が表示され、表示された人の5%がクリックするとすると、取れるのは月22クリックほどです(ここでの50%と5%も計算用の仮置きです)。100クリックには全く足りません。
この場合は、言葉を広げる必要があります。地域名を付けた語、工法や素材の名前を付けた語、「費用」「相場」を付けた語など、同じ客が使いそうな言葉を数十語集めて、合計の検索数で天井を測り直します。僕の会社が出稿前に検索数を数十語単位でまとめて測るのは、この天井を確かめるためです。
実例:BtoBのクラウドサービスで組んだ設計
2026年7月に、BtoB向けのクラウドサービスの検索広告を設計しました。配信開始前の設計値なので、成果の数値ではありません。
キャンペーンは3つに分けました。カテゴリ名で探す人向け、いま使っている道具に不満がある人向け、サービス名で探す指名検索向けの3本です。指名検索のキャンペーンは日予算500円と小さく置き、残りの2本に予算を寄せました。月の予算は10万〜20万円で始める案にし、獲得単価の目標は1件1万5,000円〜3万円に置きました。
入札は「クリック数の最大化」で上限クリック単価を800円に固定し、コンバージョンが30件たまったら「目標アクション単価」に切り替える計画です。クリック数の最大化から始めたのは、コンバージョンの実績がないうちは自動入札が学習できる材料がないからです。目標アクション単価(目標CPA)とは、指定した獲得単価を平均として目指しながらコンバージョン数を増やす入札戦略のことです。公式ヘルプでも、使う前にコンバージョントラッキングの設定が必要だとされています。
少額でも出す意味はある?月数万円で始めるときの設計
月数万円でも、狙う言葉を絞れば出す意味はあります。少額で失敗しやすいのは、広い言葉に予算が分散して、どの言葉も検証できる量のクリックが集まらないケースです。少額ならキーワードの一致の種類を狭くし、除外キーワードを最初から入れ、指名検索と一般の言葉を分けます。地域を絞る前に、その地域の検索数があるかも確かめます。
一致の種類を狭くする
キーワードのマッチタイプとは、登録したキーワードと実際の検索語句がどこまで近ければ広告を出すかを決める設定のことです。公式ヘルプでは、広告を表示するためのマッチタイプとして次の3種類が説明されています(これに、表示させない側の設定である除外キーワードが加わります)。
| マッチタイプ | 公式ヘルプの説明(要約) | 少額での使い方 |
|---|---|---|
| インテント マッチ | キーワードに関連する内容の検索が表示対象。範囲が最も広い | 少額では使わない。予算が意図しない語句に流れやすい |
| フレーズ一致 | キーワードと同じ意味の内容を含む検索が対象。二重引用符で指定 | 主力。言い回しの違いは拾いつつ範囲を保てる |
| 完全一致 | キーワードとまったく同じ意味・意図の検索が対象。角かっこで指定 | 単価の高い言葉、成果が出た言葉に使う |
先ほどのBtoBの設計でも、フレーズ一致と完全一致だけで組み、範囲の広い一致は使わない方針にしました。
除外キーワードを最初から入れる
除外キーワードとは、特定の検索語句で広告が表示されないようにする設定のことです。公式ヘルプでは、眼鏡を売る場合に「水中眼鏡」や「双眼鏡」を除外する例が挙がっています。少額の予算ほど、関係のない検索へのクリック1回の重みが大きくなります。
BtoBの設計では、無料で使えるものを探している人を除外することを最重要項目にしました。有料のサービス名と「無料」「フリー」を付けた検索語句は重なりやすく、そこにクリックが流れると予算が一気に消えるからです。除外語は配信前に分かる範囲で入れ、配信後は検索語句のレポートを見て週ごとに足していきます。公式ヘルプには、除外しすぎると広告を見る人が減る可能性があるとも書かれているので、入れた語は定期的に見直します。
指名検索は別のキャンペーンにする
自社名やサービス名での検索(指名検索)は、すでに自社を知っている人の検索で、獲得単価が低くなりやすい言葉です。一般の言葉と同じキャンペーンに入れると、どちらにどれだけ使ったかが見えなくなります。少額でも、指名は別のキャンペーンに分けて日予算を小さく置くのが僕の会社のやり方です。
地域を絞る前に、地域の検索数を測る
「地元だけに出せば少額で済む」と考えがちですが、地域を付けた言葉は思ったより検索されていないことがあります。僕の会社が2026年9月に5つの事業テーマで検索需要を測ったときは、「◯◯ 事務代行」を20のエリア名で測って全部が月10件未満でした。地域名を付けた語の検索数が小さい業種では、地域を付けずに配信地域の設定で絞る方が、表示の機会を確保できます。
医療・金融は先にポリシーを確認する
Google広告のポリシーには「制限されているコンテンツ」という区分があり、ヘルスケアと医薬品、金融商品とサービスなどは、宣伝できても地域や表示に制限がかかることがあります。該当する業種では、予算を決める前に自社の商材がどの制限に当たるかを確認してください。広告文の表現も、各業界の法律とあわせて確認が必要です。
出稿前にAIで需要とクリック単価を測る:僕の会社のやり方
僕の会社では、Google広告の予算を決める前に、Claude Codeから検索数の調査ツールを動かして、候補の言葉の月間検索数と推定クリック単価をまとめて測っています。2026年10月1日の測定では、50語を1回の依頼で測り、結果が返るまで1分ほど、消費は15クレジットでした。
使っている道具
Claude Codeとは、Anthropicが提供する、パソコン上のファイル操作やツールの実行までをAIに任せられる開発ツールです。僕の会社ではコードを書く用途より、広告レポートの集計、LPの修正、記事の下書きといった実務に使っています(使い方は Claude Codeの業務での使い道 にまとめています)。
検索数の調査には、ラッコキーワードをMCPでつないで使っています。MCPとは、AIが外部のツールやデータに決まった手順でアクセスするための接続の規格のことです(詳しくは MCPとは何か で書きました)。つなぐと、Claude Codeに「この50語の月間検索数とクリック単価を24ヶ月分測って」と頼むだけで、登録、完了の確認、結果の取得までを自動で進めてくれます。
Google公式のキーワードプランナーでも、月間検索ボリュームと、ページ上部に掲載された広告の入札単価の低額帯(過去の単価の下位20%付近)と高額帯(上位20%付近)を確認できます。利用には支払い情報の入力とアカウント設定が必要です。数語を確かめるならキーワードプランナー、数十語から数百語を一度に比べるなら外部ツールをAIから動かす、という使い分けをしています。
実際の手順
- 候補の言葉を出す。商材名、悩み、比較の言葉(費用・相場・見積もり・比較)、地域名の組み合わせで50〜500語を作る。候補出しもClaude Codeに手伝わせる
- まとめて測る。日本・日本語、24ヶ月で依頼する。月ごとの推移も一緒に取れるので、季節の波と前年からの増減が分かる
- 「検索されていなかった語」を先に見る。月10件未満の語を一覧にし、広告の候補から外す
- 残った語を、検索数と推定クリック単価の表にする。単価が高く検索数も小さい語は、完全一致で少額だけ置くか見送る
- 前の章の式で月予算を出し、検索数の天井と突き合わせる
2026年9月15日には、同じ手順で449語を測りました。月10件以上の需要があったのは300語で、149語は月10件未満でした。測る前は有望だと思っていた言葉の多くが、ほとんど検索されていなかったわけです。広告費を使う前にこれが分かるのが、出稿前に測るいちばんの価値だと考えています。
測って分かった、予算を決める前の注意点
このとき複数のテーマを横断して見えたことのうち、広告の予算に関わるものを3つ挙げます。
1つ目は、困りごとそのものは検索されにくいことです。「請求書 手書き 面倒」のような悩みの言葉は、測ると月10件未満でした。悩みはSNS広告の文章には使えても、検索広告のキーワードにはなりにくいと考えています。
2つ目は、検索数の1位がたいてい「いくら?」の質問になることです。この記事のテーマもそうです。費用を聞く言葉は単価が高めに出ますが、着地ページに料金が書かれていないと、クリックの費用だけかかって問い合わせにつながりません。
3つ目は、比較サイトが強い業種があることです。消費者向けの業種では、比較や一括見積もりのサイトが検索結果の上位を占め、広告でも単価が高くなりやすい傾向がありました。そうした業種では、自社名の指名検索を受け止める準備を先にした方が費用対効果が合う場合があります。
既存アカウントの診断で見つかる、費用が膨らむ原因
2026年9月には、ある広告主のGoogle広告アカウントを閲覧権限で診断しました。業種と数値は伏せますが、費用が膨らむ原因として見つかったものは、ほかのアカウントでもよく見かける形でした。
まず、目標アクション単価が実際の利益に対して高すぎる設定になっていて、単価の高いクリックを買い続けていました。検索語句のレポートも見られておらず、除外キーワードは数ヶ月追加されていませんでした。自社名の指名検索は一般の言葉のキャンペーンに流れ込み、本来なら安く取れる検索を高い単価で買っていました。さらに、成約を測るタグの一部が無効になっていて、自動入札が正しい成果を学習できない状態でした。
どれも予算を増やす前に直せる部分です。予算が足りないのか、使い方に漏れがあるのかを分けて見ることが、費用の相談でいちばん大事だと考えています。
代理店に頼むといくら?手数料の考え方と自社運用の比較
代理店に頼むと、広告費とは別に運用手数料がかかります。料金の形は代理店によって違い、広告費に対する料率、固定の月額、成果に応じた報酬などがあります。僕の会社の広告運用では、運用手数料を広告費の20%としています。比べるときは料率だけでなく、手数料に何が含まれるかを確かめてください。
手数料の形と、確認したいこと
広告運用の手数料とは、キーワードの設計、入札の調整、除外キーワードの更新、レポートなどの作業に対して、広告費とは別に払う費用のことです。月10万円の広告費で手数料20%なら、月の支払いは広告費10万円と手数料2万円で計12万円になります。
見積もりを比べるときは、次の点を確認すると違いが見えます。
- 手数料に、検索語句の確認と除外キーワードの追加が含まれるか。どのくらいの頻度か
- コンバージョンの計測(タグの設置と動作確認)まで見てもらえるか
- レポートの頻度と、数字だけでなく次に何をするかが書かれるか
- 広告アカウントの持ち主が自社か代理店か。やめたときにデータを引き継げるか
- 最低契約期間や初期費用の有無
アカウントの持ち主の確認は特に大事です。自社の名義で作ったアカウントに代理店を招待する形なら、契約を変えても過去のデータと学習が残ります。
自社運用と代理店の比較
| 比べる点 | 自社で運用 | 代理店に依頼 |
|---|---|---|
| 広告費以外の費用 | 手数料はかからない。担当者の作業時間がかかる | 運用手数料がかかる(僕の会社は広告費の20%) |
| 出稿前の調査 | キーワードプランナーなどで自分で調べる | 代理店の調査ツールと経験を使える |
| 除外・入札の調整 | 週に1回でも検索語句を見る時間が要る | 契約の範囲で任せられる。頻度は契約次第 |
| 計測の設定 | タグの設置と確認を自分でやる | 任せられることが多い。範囲は契約前に確認する |
| 向いている状況 | 月の広告費が小さく、狙う言葉が少ない | 言葉が多い、業種の規制がある、社内に時間がない |
| 注意点 | 放置すると予算が意図しない語句に流れる | 手数料の範囲外の作業が抜けやすい |
自社で運用する場合でも、この記事の手順の「測る」「逆算する」の部分はAIで大きく手間を減らせます。逆に、測った結果「検索広告では需要が足りない」と分かることもあります。その場合は、Instagram広告の費用 のように検索以外の広告や、Googleマップの対策(MEO) を先に検討した方がよいこともあります。
僕の会社では、出稿前の需要調査から予算の逆算、アカウントの設計、配信後のレポートまでを 広告運用の支援 として受けています。まず検索数とクリック単価を測るところからでも相談できます。
まとめ
- Google広告の費用に業種を問わない一律の相場はありません。2026年10月1日に50語を測ったところ、推定クリック単価は約230円から約9,800円まで開きました
- 費用がかかるのはクリックされたときだけです。月の請求は1日の平均予算の30.4倍が上限で、1日では最大2倍まで使われることがあります
- 予算は「目標の問い合わせ数 ÷ 成約率 × クリック単価」で逆算し、その言葉の検索数で取り切れるかを必ず確かめます
- 少額なら、フレーズ一致と完全一致に絞り、除外キーワードを最初から入れ、指名検索を分けます
- 代理店に頼むときは、手数料の率よりも「手数料に何が含まれるか」と「アカウントの持ち主」を確かめます
よくある質問
Google広告は月いくらから始められますか?
金額の決まりより、自分で上限を決める仕組みです。僕が確認した公式ヘルプの予算と費用のページに一律の最低出稿額は書かれておらず、少額から始めて毎日確認するよう案内されています。月の請求は1日の平均予算の30.4倍が上限なので、日予算1,000円なら月約3万円が上限です。
1日の予算を超えて請求されることはありますか?
1日単位では超えることがあります。公式ヘルプでは、ほとんどのキャンペーンで1日の費用は平均予算の2倍まで使われる場合があるとされています。ただし月の請求は平均予算の30.4倍を超えません。日ごとの増減は月の中で均される前提で予算を組みます。
広告が表示されただけで費用はかかりますか?
検索広告をクリック単価制で出す場合、費用がかかるのはクリックされたときです。表示されただけでは課金されません。また、ロボットによるクリックや重複クリックなどGoogleが無効と判定したクリックは、レポートと請求の対象から自動的に除外されます。
出稿前に検索数やクリック単価を調べる方法はありますか?
あります。Googleのキーワードプランナーで月間検索ボリュームと、ページ上部に出た広告の入札単価の低額帯と高額帯を確認できます。利用には支払い情報の入力とアカウント設定が必要です。僕の会社では外部の調査ツールをClaude Codeから動かし、数十語をまとめて測っています。
代理店に頼むと広告費とは別にいくらかかりますか?
代理店ごとに違うため、見積もりの内訳で確認するのが確実です。僕の会社の広告運用では、運用手数料を広告費の20%としています。比べるときは料率だけでなく、レポートの頻度、除外キーワードの更新、計測の設定まで手数料に含まれるかを見てください。