この記事の結論
Claude Codeが途中で止まる原因は、宣言だけで終わる・許可待ち・API応答待ち・使用量上限の4つが中心です。画面の見分け方と直し方、無人タスクが約13時間止まった当社の実例と再発防止をまとめました。
目次6項目
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Claude Codeが途中で止まったら、まず画面の一番下を見ます。確認画面が出ていれば許可待ちなので、答えれば進みます。入力欄に戻り「〜します」で終わっていれば、「続けて」と送ります。スピナーが回り続けるなら通信か障害です。直し方と、当社の無人タスクが約13時間止まった実例をまとめます。
「途中で止まる」は4種類ある:宣言で終わる・許可待ち・API応答待ち・上限
Claude Codeの「止まる」は、見た目は同じでも中身がまったく違います。2026年10月時点の公式ドキュメントと、僕の会社で起きた停止を突き合わせると、原因は大きく次の4つです。当社で多かった順に並べます。
ターンとは、こちらがメッセージを送ってから、Claudeが返事とツールの実行を終えて入力欄に戻るまでの1往復のことです。止まって見えるときは、まず「ターンが終わっているのか、まだ続いているのか」を見分けると、原因が一気に絞れます。
原因1:「〜します」と宣言して、そのままターンが終わっている
一番多いのがこれです。AIが「次にファイルを確認します」と書いたのに、ツールを呼ばずにターンを終えてしまう状態です。エラーは出ず、入力欄に戻っているので処理は何も走っていません。画面を見ずに待っていると、何時間でも「作業中」に見えます。
原因2:許可の確認画面に答えていない
コマンドの実行やファイルの編集に許可が必要な場合、Claude Codeは確認画面を出して答えを待ちます。許可待ちとは、許可ルールに当てはまらないツールを使おうとして、人の承認が出るまで処理が止まっている状態のことです。デスクトップアプリの定期タスクについて、公式ドキュメントは、許可のないツールを使おうとすると承認されるまで実行が止まり、セッションはサイドバーに開いたまま残ると説明しています。無人の時間帯に出ると、誰も答えないので止まり続けます。
原因3:APIの応答を待っている・再試行している
ターンは続いていて、スピナーが回ったまま進まないなら、API側か通信の問題です。公式のエラー一覧によると、応答のデータが20秒届かないとスピナーに Waiting for API response · will retry in … · check your network と表示されます。再試行中は Retrying in Ns · attempt x/y のカウントダウンが出ます。一時的な失敗は、指数的に間隔を空けながら最大10回まで自動で再試行されます。1回の要求の待ち時間は既定で10分なので、最悪の場合しばらく動かないように見えます。
原因4:使用量の上限に達して、リセット待ちになっている
5時間枠や週次枠の上限に達すると、You've hit your session limit などの表示とリセット時刻が出ます。claude.aiのサブスクで対話しているときは、公式ドキュメントによると、セッションを開いたままにしておけばリセット後に自動で作業を続けます。上限の仕組みはClaude Codeの料金と使用量上限の実測に詳しく書きました。
画面で見分ける早見表
| 画面の状態 | 原因 | まずやること |
|---|---|---|
| 入力欄に戻り、最後の文が「〜します」 | 宣言だけでターンが終わった | 「続けて」と送る |
| 下に確認画面(Yes/No)が出ている | 許可待ち | 内容を読んで答える |
スピナーに Waiting for API response や Retrying in | API応答待ち・再試行中 | 通信と障害情報を確かめて待つ |
応答の途中で Connection lost mid-response など | 応答の途中で接続が切れた | continue と送る |
Usage limit reached とリセット時刻 | 使用量の上限 | リセットを待つか /usage で確認 |
| 何も表示が変わらず操作も効かない | 本体の固まり | Ctrl+C、だめなら再起動して claude --resume |
Claude Codeが止まったときの症状別の対処手順
上の早見表で当たりを付けたら、次の順に確かめます。上から順に、手間が小さく当たりやすいものです。
- 画面の一番下を見る:確認画面が出ていないかを確かめます。出ていれば内容を読んで答えます。公式によると、確認画面で
Escを押すと「No」と同じ扱いで操作を断ります。 - 入力欄に戻っているかを見る:戻っていて、最後の文が予告で終わっているなら、「続けて」と送ります。この場合、処理は走っていないので、待っても進みません。
- 応答が途中で切れていないかを見る:
Connection lost mid-responseやYour computer went to sleep mid-responseが出ていたら、最後の文やツールの呼び出しが欠けている可能性があります。公式の案内どおりcontinueと送ると、最後に完了した区切りから続きます。 - スピナーの文言を読む:
Waiting for API responseやRetrying inが出ていれば、ネット接続を確かめ、Anthropicの障害情報ページ(status.claude.com)を見ます。Request timed outが続くなら、プロキシや回線が遅い可能性があり、公式は環境変数API_TIMEOUT_MSで待ち時間を延ばす方法を案内しています。 - 長いコマンドが走っていないかを見る:テストやビルドのような長い処理は、
Ctrl+Bでバックグラウンドに回せます。バックグラウンドタスクとは、会話を止めずに裏で動かし続けるコマンドやサブエージェントのことです。今動いているものは/tasksで一覧できます。 - 本当に固まっているなら止めて戻る:
Escで今の応答を止めます。それでも反応がなければCtrl+C、それでもだめならターミナルを閉じて再起動します。公式によると会話は消えず、同じフォルダでclaude --resumeを実行すれば再開できます。 - 繰り返すなら設定を疑う:
/doctorを実行すると、インストール・設定・拡張機能・コンテキストの使用量を自動で点検してくれます。claude --safe-modeで起動し直すと、プラグイン・MCPサーバー・フックをすべて外した状態で試せるので、どれが原因かを切り分けられます。
裏方で実際に起きた「止まる」4件と、かかった時間
ここからは、僕の会社(株式会社UrakaTA)で実際に起きた停止です。当社はエンジニアのいないマーケティング会社ですが、記事の執筆や公開、レポートの集計をClaude Codeに毎日任せていて、その一部は人が見ていない時間帯に定期タスクとして動いています。
2026年7月10日:「確認します」と言ったまま動かない
対話で作業を頼んでいたとき、AIが「確認します」「実行します」と書いたまま、実際の処理が走っていない状態が何度も起きました。外から見ると作業中にしか見えないので、僕が「どうなってる?」と聞くたびに時間を取られました。原因は、宣言と実行が別々になっていたことです。この日のうちに、社内で常に読み込ませるルールファイルへ実行の規律を書き足しました(中身は後の「再発防止」で書きます)。
2026年9月6日:定期タスクが許可待ちのまま約13時間
21時9分に起動した定期タスクが、最初のツール実行で許可の確認画面を出し、そのまま止まりました。誰も答えないまま、翌朝10時5分に僕がアプリを開いた瞬間にまとめて動き出しています。約13時間の停止です。普段の対話は確認が出にくい設定で使っていたため、ユーザー設定の許可リストがほぼ空だったことに気づいていませんでした。無人実行の設計と権限の考え方は、claude -pの使い方と、定期タスクが止まった実録に書いています。
2026年10月2日:朝の2本が許可待ち、午後はサブエージェントが止めた
このメディアの情報収集と記事公開の定期タスクを初めて動かした日です。朝6時12分の収集と7時2分の公開が、AIがその場で書いた cd・echo・変数代入を混ぜたコマンドで確認画面を出して止まりました。手で動かし直したのは10時38分と11時9分で、予定から約4時間遅れました。
午後は、執筆や検品を任せたサブエージェント(作業を分担させる別のAI)が、許可していないコマンドや作業フォルダの外の検索を即興で使い、また確認画面で止まりました。この日だけで許可待ちの停止は5回です。後で書くフックを入れた後、18時20分に既存記事を直す改善タスクが、初めて最後まで無人で完走しました。
2026年10月4〜5日:自作の安全装置が書き込みを止めて、枠ごと空振り
止めたのが自分たちの仕組みだったこともあります。複数のパソコンで同じノート群を同期しているため、同期がずれた状態でファイルを書くのを止める自作のフックを入れていました。10月4日の晩から5日にかけて、このフックが定期タスクのファイル書き込みを止め、4回分の作業が途中で中止になりました。結果のメールは届くのに、総括が空だったことで気づいています。いまは、同じファイルに触れていなければ自動で同期を直してから通すように直しました。
途中で止まらないための再発防止(社内ルールとフック)
4件の停止から当社が残した対策です。ルールで「止まりにくく」し、フックで「止まっても気づく・自動で進む」ようにしています。
実行の規律をルールファイルに書く
7月の空振りの後、すべてのセッションで読み込ませるルールに次の5点を書きました。
- 「やる」と書いたら、その同じ応答の中でツールを呼ぶ。宣言だけで終えない
- 呼び出しが空振り・失敗したら、人に聞き返さずその場で組み直して再送する
- 完了は、実際のデータや出力で確かめてから報告する
- バックグラウンドに回した処理は、完了の通知や出力を自分で読んで次へ進む
- 応答を返す前に最後の段落を見る。予告や約束で終わっていたら、ツールを呼んでから終える
ルールを書いても毎回守られるとは限らないので、止まったら「続けて」の一言で戻す運用と組み合わせています。
無人実行では「1回1コマンド」に揃える
10月2日の朝の停止を受けて、定期タスクの指示文の冒頭に「Bashは1回の呼び出しで1コマンドだけ」「cd・変数代入・echo を使わず絶対パスで書く」などのルールを足し、サブエージェントへの指示文にも同じものを貼るようにしました。つないだコマンドで確認画面が出る仕組みは、Claude Codeで毎回許可を聞かれる原因と設定にまとめています。
無人のときだけ確認画面を自動で「拒否」にする
PermissionRequestとは、ツールの呼び出しに許可の判断が必要になったとき、確認画面を出す前に動くフックのイベントです。公式によると、フックから許可・拒否を返せます。当社は、定期タスクから起動されたセッションのときだけ「拒否」を返し、「許可済みの方法で続けるか、保留にして理由をログに書く」と伝えるようにしました。AIは止まらずに別の方法を選びます。対話のときは何も返さないので、これまでどおり確認画面が出ます。
終わり方をフックで見張る
ターンの終わりに動くStopフックは、公式の仕様では decision: "block" と理由を返すと、Claudeが止まらずに作業を続けます。当社では、条件を満たしたときに一度だけ終了を止め、引き継ぎメモを書かせる用途に使っています。公式は、Stopフックが何度も発火して無限に続かないよう、入力の stop_hook_active を見て抜けるよう注意しています。フック全般の使い方はClaude Code hooksの使い方と実録に書きました。
「成功」表示ではなく成果物で確かめる
9月の経験から、無人タスクは「実行済み」の表示を信じず、ログや出力ファイルが増えたかで判定しています。セッション開始時のフックで、予定日を過ぎても成果物が無いタスクを探して知らせる仕組みも入れました。外出先から結果を確かめる方法はClaude Codeをスマホから使う方法にまとめています。
業務で使うときの注意:権限・費用・無人実行
止まらないようにする設定は、広げ方を間違えると別の事故を呼びます。業務で使うときは次の点に気をつけてください。
確認を全部なくして解決しない。 許可待ちを嫌って確認をすべて省くと、取り返しのつかない操作まで通ります。当社は、ファイル編集や検索は確認なし、メール送信やファイル削除は確認あり、広告の公開や支払いはチャットで人が承認、の3段階に分けています。無人実行で減らすのは1段目だけです。
自動の再試行は費用と時間を食う。 公式には、無人のセッション向けに CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG を 1 にすると、混雑による失敗を止まらずに再試行し続け、ほかの一時的な失敗も最大300回(約3時間)まで再試行する設定があります。止まりにくくなる一方で、障害が長引くとその間ずっと待ち続けます。夜間に回すなら、終わる時刻の上限も決めておくと安心です。
最上位モデルの確認画面は別の場所に出る。 公式のエラー一覧によると、Fableの使用量クレジットを使ってよいかの確認は、リモート操作やバックグラウンドのセッションでは答えられないまま閉じると the prompt to confirm went unanswered — nothing was sent となり、何も送られません。無人や外出先で重い作業を頼むときは、使うモデルを先に決めておきます。
チームで使うなら「止まったら誰が気づくか」を決める。 公式のNotificationフックは、確認画面が出たときや入力待ちになったときに動かせます。チャットへの通知につなぎ、誰が見るかまで決めておくと、止まったまま半日気づかない事態を防げます。
よくある質問
Claude Codeが「〜します」と言ったまま動かないのはバグですか?
多くはバグではなく、AIがその応答を終えてしまった状態です。入力欄に戻っていれば処理は走っていません。「続けて」と送れば再開します。何度も起きるなら、「やると言ったら同じ応答で実行する」という指示をCLAUDE.mdなどの常に読まれるルールに書いておくと減ります。
止まったセッションを閉じると作業は消えますか?
会話は消えません。公式ドキュメントによると、Ctrl+Cで止まらず再起動した場合も、同じフォルダで claude --resume を実行すればそのセッションに戻れます。ファイルへの変更は、止まる前に書き込まれた分がそのまま残ります。
使用量の上限で止まったら、待っていれば自動で再開しますか?
claude.aiのサブスクで対話中なら、2026年10月時点の公式ドキュメントでは、上限のリセット後に自動で作業を続ける機能が既定で有効です。ただしセッションを開いたままにする必要があり、-p 実行やバックグラウンドのセッションでは使えません。