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ChatGPTからClaudeへ乗り換え、メモリはどう移す?|書き出しを15ファイルに分けた手順と、矛盾の扱い方【2026年】

編集責任者佐藤翔太株式会社UrakaTA 代表取締役記事はAIが社内の記録から下書きし、別のAIが公式情報で照合、公開後に編集責任者が確認しています。
左では男性が乱雑な紙の山に埋もれて困り、右では紙の束を色分けしたフォルダへ運んで整理しているイラスト
イラスト:AIで作成

この記事の結論

ChatGPTのメモリは、claude.aiの公式の取り込み機能に貼り付けるか、書き出してファイルにし、Claude Codeに読ませる形で移せます。僕の会社は後者を選び、原本を残したうえで目次+14本の15ファイルに分け、取り扱いのルールを目次に書きました。

目次9項目
  1. ChatGPTからClaudeへの乗り換えでメモリを移す2つの方法:公式の取り込みとファイル
  2. ChatGPTのメモリのエクスポートは、原本を1つ残してから分ける
  3. ChatGPTのメモリ移行は、目次+14本の15ファイルに分けた
  4. 目次ファイルに書いた3つの取り扱いルールと「正本の所在」
  5. 矛盾する記録は一本化しない、事実でない設定はルール側で訂正する
  6. 自分でChatGPTからClaudeへメモリを移す6つの手順
  7. 乗り換えから3か月、記憶はClaude側の1か所で育てている
  8. まとめ
  9. よくある質問

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ChatGPTからClaudeへの乗り換えでメモリを移すとき、僕が選んだのは公式の取り込み機能ではなく、書き出したメモリをテーマ別のファイルに分けてClaude Codeに読ませる方法でした。中身を人の目で確かめられ、矛盾した記録を勝手に混ぜずに済むからです。

2026年7月28日、僕はChatGPTのメモリを1つにまとめた書き出しを、Claude Codeが読むObsidianのVaultへ移しました。書き出しは51,712バイトで、分けた結果は目次1本とテーマ別14本の15ファイルです。

この記事では、2つの移し方の違い、15ファイルへの分け方、目次に書いたルール、矛盾の扱いを順に書きます。ChatGPTに覚えさせた前提を、乗り換えでゼロに戻したくない方は、手順の章から読んでも使えます。

ChatGPTからClaudeへの乗り換えでメモリを移す2つの方法:公式の取り込みとファイル

移し方は2つあります。claude.aiの公式の取り込み機能に貼り付ける方法と、書き出したメモリをファイルにしてClaude Codeに読ませる方法です。

公式の取り込みは、2026年10月時点でFree・Pro・Max・Ultra・Team・Enterpriseが対象です。ウェブ版とデスクトップアプリから使えます。

手順は「Settings > Your Claude」で「Start import」を選びます(旧画面では「Settings > Memory」)。書き出した文章を貼って「Add to memory」を押すだけです。

取り込んだ中身は、個別の項目として保存され、メモリの画面で見直せます。

ただし公式ヘルプは、この取り込みを試験的な機能としています。うまく反映されない場合があり、仕事と関係のない個人的な情報は残らないこともあると書かれています。

もう1つは、Claude Code側で持つ方法です。Claude Codeには、毎回読み込むCLAUDE.mdと、Claudeが自分でメモを書く自動メモリがあります。どちらも手元に置くMarkdownのファイルです。

2つの方法を、移した後の扱いやすさで比べます。

比べる点公式の取り込み(claude.ai)ファイルで持つ(Claude Code)
入る先claude.aiのメモリ。設定画面で見直す手元のMarkdownファイル
手間貼り付けてボタンを押すだけ分ける・置く・読ませる設定が要る
中身の確かめ方メモリの画面で1件ずつファイルを開いて人が読む
仕事以外の個人的な情報残らないことがある(公式)書いたものがそのまま残る
向く人チャットでClaudeと話す人Claude Codeに実務を任せる人

チャットで話すだけなら、公式の取り込みで十分です。僕はClaude Codeに実務を任せる前提だったので、ファイルを選びました。

チャットで使う場合でも、毎回守らせたいルールは、プロジェクトの指示欄に置く手もあります。指示欄に書いた内容は、そのプロジェクトの中のすべてのチャットに効きます。書き方と有無の比較は、Claude プロジェクトの使い方に書きました。

ChatGPTのメモリのエクスポートは、原本を1つ残してから分ける

書き出したメモリは、分ける前にまず原本のまま1ファイルで保管します。分けた後で「元はどう書いてあったか」を確かめる先が要るからです。

ChatGPTのメモリは、ChatGPTの「設定 > パーソナライズ」で管理します。書き出しには、Claudeの公式ヘルプにある指示文が使えます。

その指示文は、別のAIに保存済みのメモリを1つのコードブロックで書き出させるものです。指示文を変えて、機微な情報を書き出させないようにできるとされています。

僕の会社では、2026年7月28日に受け取った書き出しを、まず原本としてVaultに保存しました。サイズは51,712バイトで、保存したのは22時39分です(ファイルの更新時刻)。

そこから目次とテーマ別のファイルに分け、最後のファイルの保存は22時50分でした。原本は分けた後も消さず、同じフォルダに残しています。

乗り換えの目的は、人物・会社・案件・表記ルールといった長い前提を、ChatGPTの中ではなく外部脳に置き直すことでした。ここでいう外部脳とは、AIと人の両方が読むメモとルールのフォルダです。

ChatGPTのメモリ移行は、目次+14本の15ファイルに分けた

分け方の軸は、扱い方の違う情報を別のファイルにすることでした。公開してよいか、時期で変わるかが違う情報を1つに混ぜると、扱いのルールを書き分けられません。

14本のテーマは次のとおりです。中身は書きませんが、名前で分け方は伝わると思います。

番号テーマ扱いのメモ
①恒久ルール・訂正事項事実でない設定の訂正もここ
②プロフィール・経歴Vaultの既存の正本が正
③家族・生活個人情報。転載しない
④連絡先・住所公開禁止
⑤会社の基本情報・組織体制は時期で変わる
⑥業績・財務・目標数字は時期で変わる
⑦サービス・料金—
⑧特定の取引の定型計算ルール—
⑨クライアント案件のスナップショット今の状況は案件フォルダが正
⑩新規事業の構想—
⑪発信(note・講師)—
⑫広告・SNS・Web制作の型—
⑬補助金・契約・法務—
⑭不明点・衝突情報矛盾する記録の置き場

目次の1本を足して15ファイルです。僕なら、最初に作るのは①と⑭の2本です。訂正と矛盾の置き場があれば、AIが間違った前提のまま動くのを止められます。

この形は、Claude Codeの読み込み方とも合っています。公式ドキュメントでは、自動メモリの索引のMEMORY.mdは先頭200行か25KBまでが毎回読み込まれ、ほかのメモは必要なときに読まれます。

CLAUDE.mdも1ファイル200行未満が目安です。@path の書き方で別のファイルを取り込めますが、取り込んだ分も一緒に読まれるので、読む量は減りません。全部を1枚に詰めず、目次から必要なファイルを開かせる方が軽く済みます。

目次ファイルに書いた3つの取り扱いルールと「正本の所在」

目次には、ファイルの一覧だけでなく、扱い方のルールを3つ書きました。AIが中身を読んで対外の資料に使う前に、止まる場所になるようにするためです。

  1. 個人情報(電話・住所・家族)を含むので、公開リポジトリや対外資料へ転載しない。非公開リポジトリへの同期だけは本人が承認した
  2. 日付・売上・住所・体制は時期で変わる。対外の提出物に使う前は「不明点・衝突情報」を見て、必要な所だけ本人に短く確かめる
  3. ChatGPTの記録の中で矛盾していた項目は「確認が必要」と印を付け、勝手に一本化しない

もう1つ目次に置いたのが「正本の所在」の一覧です。人物・価値観、朝のルーティン、noteの型、進行中の案件、補助金、年商計画は、Vaultにもとからある正本のファイルを正としました。

移したフォルダは「ChatGPT視点の補完・スナップショット」という扱いです。案件の今の状況は、案件ごとのフォルダが正です。

これを決めないと、同じ話がVaultに2つある状態になります。古いChatGPTの記録と今の案件フォルダが食い違ったとき、どちらを信じるかを先に決めておくための表です。

矛盾する記録は一本化しない、事実でない設定はルール側で訂正する

ChatGPTのメモリには、互いに矛盾する記録と、事実ではない設定が混じっていました。矛盾は「不明点・衝突情報」のファイルへ分け、事実でない設定はルールの側に恒久訂正として書きました。

矛盾は、架空の例でいえば「株式会社サンプルの月額は1,000円」と「1,200円」が両方残っている状態です。確かめずにAIに片方を選ばせると、もう片方は消え、誤りだったときに戻れません。

なので矛盾した項目は「確認が必要」と印を付けて両方を残しました。本人に確かめるのは、対外の提出物に使う直前に、その項目だけです。

事実でない設定は、ファイルの中で直すだけにしませんでした。毎回読み込まれるルールの側にも、恒久訂正として書き足しています。

Claude CodeのCLAUDE.mdは、会話のたびに必ず読み込まれます。そこから指したルールに訂正を書いておけば、訂正も毎回AIの目に入ります。どんな設定だったかは、ここには書きません。

最後に、Claude Codeの自動メモリにも1枚のメモを残しました。「今後の会話ではこのフォルダを前提知識として扱う」と「矛盾は不明点のファイルを見て、対外で使う前に本人に確認」が主な2点です。

自分でChatGPTからClaudeへメモリを移す6つの手順

自分でやるなら、次の6つの手順で進めます。公式の取り込みで済ませる場合も、1〜3はそのまま使えます。

  1. 中身を見る:ChatGPTの「設定 > パーソナライズ」で、いま何が覚えられているかを確かめる
  2. 書き出す:Claudeの公式ヘルプにある指示文などで、保存済みのメモリを1つの文章にまとめて出させる。機微な情報は指示文で除く
  3. 原本を保管する:書き出しを1ファイルのまま残す。分けた後も消さない
  4. テーマで分ける:公開してよいか、時期で変わるかで分け、目次を1本作る
  5. ルールを書く:目次に、転載の禁止・対外で使う前の確認・矛盾は一本化しない、の3つと「正本の所在」を書く
  6. 読ませる:claude.aiなら「Start import」で貼る。Claude Codeなら、CLAUDE.mdか自動メモリから目次のファイルを指す

手順4と5は面倒に見えます。ただ僕の記録では、原本の保存から最後のファイルの保存までが約11分でした(ファイルの更新時刻)。分ける作業そのものは、Claude Codeに任せられます。

書き出しには個人情報が含まれます。ファイルで持つと、書いたものがそのまま残るので、置き場所は非公開にしてください。

Claude Codeに目次のファイルを読ませる書き方

手順6のClaude Code側は、CLAUDE.mdに目次のファイルを @ で書く方法がいちばん確実です。公式ドキュメントでは、@path/to/import の形で別のファイルを取り込めると説明されています。

例えば context/00-INDEX.md に目次を置いたなら、CLAUDE.mdに @context/00-INDEX.md と1行書きます。フォルダ名は例です。

相対パスは、作業フォルダではなくCLAUDE.mdのある場所から数えます。

プロジェクトのCLAUDE.mdから作業フォルダの外のファイルを取り込むときは、最初の1回だけ承認の画面が出ます。断ると、その取り込みは無効のままになるので注意してください。

目次の中から14本を @ で全部取り込むと、毎回すべてが読み込まれます。目次には「どのテーマはどのファイルか」を書き、中身は必要なときに開かせる方が、毎回の読み込みが軽く済みます。

もう1つ、Claude Codeの自動メモリは手元のマシンだけに保存され、ほかのマシンとは共有されません(公式ドキュメント)。Macを買い替えるときの引き継ぎは、Claude Codeを新しいMacに移行する方法に書きました。

乗り換えから3か月、記憶はClaude側の1か所で育てている

移した後は、記憶を育てる場所をClaude側の1か所にしています。2026年10月1日時点で、Claude Codeの自動メモリは219ファイル、索引のMEMORY.mdは155行でした(ls と wc で数えた値)。

移した15ファイルのうち2本は、その後も更新されています(ファイルの更新時刻)。スナップショットという扱いでも、前提が変われば直す運用です。

ChatGPTは解約せず、画像生成のために契約を残しています。料金や上限、仕事ごとの使い分けの比較は、ChatGPTとClaudeの比較|課金するならどっち?にまとめました。

移した先のVaultの作り方や、Obsidianの始め方はObsidianの使い方(AI連携まで)に書いています。

まとめ

  • ChatGPTからClaudeへの乗り換えでは、メモリを公式の取り込み(試験的)か、ファイルにしてClaude Codeに読ませる形で移せる
  • 書き出したメモリは、分ける前に原本を1ファイルで残す。僕の会社の原本は51,712バイトだった
  • 分け方の軸は扱いの違い。僕の会社は目次+14本の15ファイルにし、目次に取り扱いのルール3つと「正本の所在」を書いた
  • 矛盾する記録は一本化せず「確認が必要」の印を付けて残し、事実でない設定は毎回読まれるルールの側で訂正する
  • 僕なら、まず原本を保管し、恒久ルールと不明点・衝突情報の2本から作ります

よくある質問

ChatGPTのメモリはClaudeに取り込めますか?

取り込めます。claude.aiの「Settings > Your Claude」で「Start import」を選び、書き出した文章を貼って「Add to memory」を押します。2026年10月時点でFreeからEnterpriseまでのプランが対象です。ただし公式ヘルプでは試験的な機能で、うまく反映されない場合もあるとされています。

ChatGPTのメモリはどこで確認できますか?

ChatGPTの「設定 > パーソナライズ」で管理します。Claudeへ移すときは、Claudeの公式ヘルプに載っている指示文をChatGPTに送ると、保存済みのメモリを1つのまとまった文章で書き出させられます。指示文を変えれば、機微な情報を除いて書き出させられます。

取り込んだ個人的な情報は、Claudeに全部残りますか?

全部は残らない場合があります。公式ヘルプによると、Claudeのメモリは仕事に関わる話題が中心で、仕事と関係のない個人的な情報は残らないことがあります。政府発行のID番号や金融口座の番号などは、そもそも保存されません。

Claude Codeで使うなら、公式の取り込みとファイル、どちらがいいですか?

僕はファイルを選びました。中身を人が開いて確かめられ、矛盾する記録を別のファイルに分けて残せるからです。Claude CodeはCLAUDE.mdを毎回読み込むので、目次のファイルをそこから指しておけば、会話のたびに前提として使えます。

引用元・参考にした記事

  1. Import and export your memory from Claude出典Claude Help Center参照
  2. Use Claude's chat search and memory to build on previous context出典Claude Help Center参照
  3. How Claude remembers your project出典Claude Code Docs参照
  4. Memories出典OpenAI(learn.chatgpt.com)参照