この記事の結論
Runway App Studioは、作りたいツールを言葉で説明するだけで、画像・動画・音声を生成する自社用のアプリを作れる新機能です。有料プランすべてに追加料金なしで含まれ、無料プランは組み込みアプリと共有されたアプリを使うだけです。
目次9項目
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Runway App Studioを、僕は「チームの中で上手な人だけが持っていた生成の段取りを、誰でも押せるアプリに変える機能」と読んでいます。作りたいツールを言葉で説明すると、画像・動画・音声を生成するアプリができあがります。2026年10月26日にRunwayの公式ニュースで発表されました。
この記事は公式情報・公開情報をもとにまとめた解説です。僕の会社で検証していない点は、その旨を書いています。出典はRunwayの公式ニュースと料金ページで、確認日は2026年10月31日です。
作り方の3つの入口、使えるプラン、クレジットの払い方、共有と管理の機能を順に並べます。「うちのプランで作れるの?使う人のお金はどうなるの?」という問いには、料金の節で答えます。
Runway App Studioとは:説明文から自社用の生成アプリを作る新機能
Runway App Studioは、Runwayの中で、自分たちの仕事に合わせた生成ツールを必要なときに作れる機能です。コードを書かずに、言葉の説明からアプリの画面と動きが組み上がります。
できたアプリは、RunwayのBrand KitsやWorkflowsを使って、画像・動画・音声を生成できます。作った本人が使うだけでなく、チームで共有したり、公開リンクで社外の人に使ってもらったりもできます。
公式の発表は、チームの制作のノウハウが一部の人のプロンプトや設定の中に閉じている問題を、解決するねらいだと説明しています。手順を知っている人の頭の中を、アプリの形で外に出す機能と言えます。
何ができる:説明文・Agent/Workflow・ゼロからの3つの入口
アプリの作り方は、公式の発表で3つ挙げられています。言葉で説明して作る、すでにある作業の流れをアプリにする、まっさらな状態から1回のセッションで作る、の3つです。
1つ目は説明文からです。必要なツールを平易な言葉で書くと、App Studioがアプリを組み立てます。
2つ目は、AgentセッションやWorkflowからです。ワンクリックでアプリにでき、プロンプト・モデルの組み合わせ・設定を固定したまま、チームの人には必要な入力欄だけを見せられます。
3つ目は、ゼロからの作成です。公式は例として、キャンペーンの企画書からムードボードを作るアプリを、1回のセッションで共有できる形にできると書いています。
最初から入っている組み込みアプリは6つ
公式が用意した組み込みのアプリもあり、そのまま使うことも、作り替えること(リミックス)もできます。発表に載っている6つを、公式の説明に沿って並べます。
| 組み込みアプリ | 公式の説明の要旨 |
|---|---|
| Character Swap | 動画の中の人物やキャラクターを差し替える |
| AutoComp | 既存の映像に製品を合成し、ラベルやパッケージを正確に保つ |
| Product Portfolio | 製品写真から制作用のビジュアルを作る |
| 3D Camera Control | 3D空間でカメラの位置と動きを指定する |
| Precise Edit | 画像の指定した部分だけを直す |
| Runway Pro | 製品の制作工程に合わせた自社版のRunwayを組む |
中小企業の目線では、AutoCompとProduct Portfolioの2つが製品の画像づくりに近いと読んでいます。どこまでの品質で出るかは、僕の会社では確かめていません。
公開前のプレビュー・戻す・コードを見る
組み立てたあとは、変更を言葉で何度も指示でき、公開の前に1つずつプレビューできます。以前の版に戻すこともでき、アプリのコードは見られると書かれています。
公開にAPIキーやホスティングの設定、別のインフラは要らないとされています。WorkflowやBrand Kitを更新すると、そのあとの出力にも反映される仕組みです。
公式が挙げた使い方の例
発表には、先行して使った企業の例が並んでいます。建築事務所が設計のレンダリング画像を動画にする、映画会社が予告編の文字を各国の言語に訳す、といった例です。
ほかに、広告代理店が地域や場面に合わせたシーンを作ってブランドの指針と照らし合わせる例もあります。会計事務所が技術仕様書から製品名や型番を抜き出し、表計算の形で出す例まで載っています。
誰が使える:有料プランはすべて、無料プランは使うだけ
App Studioは、有料プランすべてに含まれ、追加の購入は要りません。無料のユーザーは、組み込みのアプリと、自分に共有されたアプリを使えますが、自分のアプリを作るには有料プランが必要です。
料金ページでも、Standard・Pro・Maxの3つのプランに「Build creative apps in App Studio」の項目が「New」の印つきで載っています。Freeの欄には、App Studioの記載がありません。
Team・Enterpriseは共有の範囲を選べ、Enterpriseは管理もできる
作ったアプリは、最初は作った本人だけが見られる状態です。TeamとEnterpriseでは、特定のメンバー・プロジェクト・ワークスペース全体のどれと共有するかを選べます。
Enterprise向けの管理機能も発表に書かれています。管理画面で止めたモデルは全部のアプリでも止まり、使う人には理由が表示されます。
管理者は、ワークスペース単位でApp Studioそのものを止められ、公開リンクを許すかどうかも決められます。ワークスペース内の全アプリの利用状況も確かめられると書かれています。
Enterpriseのアプリのリンクは、既存のRunwayアカウントでのサインインが必須です。Teamプランでの管理機能は、発表にもTeamプランのページにも記載がありません。
日本で使えるか・日本語の画面かは記載なし
公式の発表と料金ページには、提供地域についての記載がありません。日本から契約した場合に使えるか、アプリの画面を日本語で作れるかも書かれていません。
発表のページにはiOSとAndroidのアプリへのリンクがありますが、スマホからApp Studioのアプリを作れるかの説明はありません。どちらも未確認として扱ってください。
始め方:説明文を書いて、プレビューしてから公開する
公式の発表に書かれた流れを、順に並べます。手順は公式の説明のままで、細かい画面の操作は発表に載っていません。
- 有料プランのアカウントでRunwayにサインインし、App Studioを開く
- 作りたいツールを言葉で説明する(またはAgentセッション・Workflowからアプリにする)
- App Studioが組み立てたアプリを、変更の指示とプレビューで整える
- 公開する範囲(自分だけ・チーム・公開リンク)を選んで共有する
App Studioの入口として、発表には app.runwayml.com/app-studio へのリンクがあります。App Studio専用のヘルプ記事へのリンクは、発表のページにはありませんでした。
手順4で、生成した成果物をどこに保存するかも選べます。作った人が、自分だけ・プロジェクト・ワークスペースのどれに保存するかを決め、成果物は使った人のアセットに入ると書かれています。
料金・制限:クレジットは作る人と使う人で分かれる
App Studioに別の料金は無く、アプリの構築・実行・ホスティングは、すでにあるRunwayのクレジットから使われます。アプリごとに利用状況を見られ、アプリ単位とワークスペース全体で支出を管理できます。
公開リンクから使う人は、自分のクレジットで生成します。作った人が払うのは、アプリの構築、自分での生成、ホスティングの分だけです。
Runwayのプランの月額とクレジット
Runwayの各プランの月額を、料金ページとTeamプランのページの表記のまま並べます。Freeはアプリを作れず、使うだけのプランです。金額はドルの表記で、円の請求額は書かれていません。
| プラン | 月払い | 年払い(月あたり) | クレジット |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | なし | 1回限りの125 |
| Standard | $15 | $12 | 毎月625 |
| Pro | $35 | $28 | 毎月2,250 |
| Max | $95 | $76 | 毎月9,500 |
| Team | 1席$69 | 1席$55 | 1席につき毎月6,900 |
Teamは2〜9人向けで、2席から始め、席ごとのクレジットがワークスペースの共有のプールに入ります。使い残しは1か月繰り越せるとTeamプランのページに書かれています。
Enterpriseの料金は、料金ページに載っていません。問い合わせの窓口が案内されています。
アプリ1回あたりのクレジットは記載なし
アプリを作るとき、動かすときに何クレジット使うかの目安は、発表にも料金ページにもありません。中身のモデルや設定で変わると考えられますが、数字では確かめられていません。
作ったアプリの数の上限、公開リンクの数の上限、1つのアプリを同時に使える人数も書かれていません。大きく使う前に、アプリごとの利用状況の画面で消費を見ていくのが確実です。
注意点:公開リンクの相手・止められるモデル・記載のない項目
注意したい点を4つに分けます。公式に書かれていることと、書かれていないことを分けて並べます。
1つ目は、公開リンクの相手です。使う人もRunwayのアカウントでのサインインが必要で、自分のクレジットで払います。お客さんに渡すなら、相手にアカウントとクレジットを用意してもらう前提になります。
2つ目は、管理の設定です。Enterpriseでは、管理者がモデルやApp Studioそのものを止めると、作ったアプリもその設定に従います。突然動かなくなったら、まず管理画面を見るのが近道です。
3つ目は、成果物の置き場所です。保存先を自分だけ・プロジェクト・ワークスペースから選べるので、社外秘の素材を扱うアプリは、保存先を決めてから共有したいところです。
4つ目は、発表に無い項目です。生成物の商用利用の条件、入力した画像やデータの扱い、透かしの有無は、App Studioの発表には書かれていません。社外に出す素材なら、Runwayの規約を先に読んでおくのが安全です。
中小企業での使いどころ(僕の見立て)
ここからは事実ではなく、僕の見立てです。App Studioは、毎月似た画像や動画を作っていて、その段取りを特定の1人だけが知っている会社に向くと読んでいます。
理由は、プロンプトやモデルの組み合わせを固定し、入力欄だけを見せられる点です。少人数の会社ほど「あの人がいないと作れない」状態になりやすく、その手順を人に渡す道具として使えそうだと考えています。
合いそうな場面
- 商品写真から、決まった型の広告画像やSNS用の画像を作る手順を、担当者以外にも渡す
- ブランドの色や雰囲気をBrand Kitに入れ、誰が作っても同じ調子の素材になるようにする
- 撮りためた商品の写真を、季節ごとの背景に差し替える作業を定型にする
向きにくい場面
1本ずつ作り込む動画や、毎回ちがう企画の素材には、アプリにする手間が見合いにくいと見ています。同じ手順を何度も繰り返すかどうかが、分かれ目になりそうです。
お客さんに公開リンクでアプリを渡す使い方も、相手にRunwayのアカウントとクレジットが要るので、中小企業の取引先には向きにくいと読んでいます。まずは社内の共有から考えるのが現実的です。
動画生成AIそのものの料金や商用利用のルールは、動画生成AIの料金比較と商用利用のルールにまとめています。別のサービスの期間限定の特典は、Higgsfield Unlimited特典の解説にあります。
開発者向けには、2026年11月2日にClaude CodeなどからRunwayのAPIを扱うプラグインも出ています。中身はRunway Dev プラグインの解説にまとめました。
まとめ
- Runway App Studioは、2026年10月26日に発表された、言葉の説明から画像・動画・音声の生成アプリを作る機能
- 入口は説明文・AgentセッションやWorkflow・ゼロからの作成の3つ。組み込みアプリが6つあり、作り替えもできる
- 有料プランすべてに追加料金なしで含まれる。無料プランは組み込みアプリと共有されたアプリを使うだけ
- 構築と実行はRunwayのクレジットを使い、公開リンクの利用者は自分のクレジットで払う。日本での提供は記載なし
- 僕なら、社内で毎月くり返している画像づくりの手順を1つ選び、Workflowからアプリにするところから考えます
よくある質問
Runwayの無料プランでもApp Studioのアプリを作れますか?
作れません。公式の発表によると、無料のユーザーが使えるのは組み込みのアプリと、自分に共有されたアプリだけです。自分のアプリを作るには、有料プランへのアップグレードが必要と書かれています。
公開リンクでアプリを使ってもらうと、作った側のクレジットが減りますか?
公式の発表では、公開リンクから使う人は自分のクレジットで生成すると説明されています。作った人が払うのは、アプリの構築、自分での生成、ホスティングの分です。使う人もRunwayのアカウントでのサインインが必要です。
Runway App Studioは日本で使えますか?
公式の発表と料金ページには、提供地域や日本での提供についての記載がありません。地域の制限も書かれていないため、契約の前にRunwayの画面やヘルプセンターで確かめるのが安全です。
