この記事の結論
21st.devで借りるべきはコードより人気の読み方でした。僕の会社では2026年9月に317の型へ整理し、React不要の素のHTMLに20本を移植。Magic MCP(現21st MCP)の料金と始め方も今の公式で確かめました。
目次9項目
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21st.devの部品をClaude Codeで素のHTMLに移すとき、僕の会社に必要だったのは、コードを買うことではありませんでした。人気順に並べて「何が見られ、何が保存されているか」を読むことです。借りたのは構図と動きの設計で、コードは静的なHTMLとCSSで自前に書き直しました。
2026年9月16日、僕の会社ではClaude Codeに21st.devを読ませて分解しました。38のタグと全体の上位を取得し、317の型に整理しています。そのうち20本を、Reactに頼らない素のHTMLに移しました。
この記事では、人気順の読み方、素のHTMLへ移す手順、移植で詰まった5つの点、MCPと料金の今を書きます。「21st.devって、Reactを使わないサイトでも役に立つの?」と迷っている方に向けて書きました。
21st.devで僕が借りたのは、コードより「人気の読み方」だった
21st.devで一番役に立ったのは、部品のコードではなく、人気を3つの数で読み分けられることでした。使われた数・見られた数・保存された数です。
21st.devは、React と Tailwind CSS の部品を作り手が持ち寄る共同のカタログです。公式の案内では、部品・テンプレート・部品集が1万2,000件以上あります。
使い方の柱は2本です。探して取り込む「Find」と、文章から画面を作る「Generate」があります。
もう1つ、AIのコーディング道具から同じカタログを使う入口があります。それが Magic MCP(現 21st MCP)です。名前が変わっているので、古い記事を読むときは注意が要ります。詳しくは次の章で書きます。
僕の会社の制作物は、静的なHTMLとCSSと素のJavaScriptが中心です。ReactやTailwindは、そのままでは入れません。だから部品をそのまま取り込む使い方は、最初から選びませんでした。
その代わりに見たのが人気の偏りです。一覧の公開情報を人気順に並べ替えて読むと、「人が実際に使う部品」と「人が見に来る部品」がはっきり分かれていました。この差が、提案するデザインの判断材料になります。
Magic MCP(現 21st MCP)の始め方と料金|2026年11月の公式で確かめた
21st MCPは、旧称 Magic MCP と同じ道具です。2026年11月4日に公式の案内を読み直したところ、名前が変わっただけで中身は同じと書かれていました。
公式によると、旧パッケージ名の @21st-dev/magic は別名として今も動きます。一方で、旧Magicの管理画面で作ったAPIキーはリセット済みです。
昔の手順のままでは動かないので、公式のMCPのページでキーを新しく発行し直します。
Claude Code につなぐときの公式の手順は、次の1行です。--write を付けると、設定を表示するだけでなく書き込みまで行います。
npx @21st-dev/cli@latest init --client claude
公式が挙げている主な道具は5つです。カタログの検索とロゴの検索は無料で、コードの取得と生成は有料の枠に入ります。
| 道具の名前 | できること | 料金の扱い(公式の記載) |
|---|---|---|
search | 部品・テーマ・テンプレートの検索(情報だけ) | 無料 |
get_component | IDを指定してコードを取得 | 有料 |
get_inspiration | 作っている案件の文脈に合わせて候補を並べ替え | 記載なし |
search_logo | SVGのロゴを名前で検索 | 無料・回数の上限なし |
generate | 文章から新しい画面を作る | Freeでは有料 |
料金は、2026年11月時点の公式料金ページで次のとおりです。金額はドル建てで、円に換算していません。
| プラン | 月額(ドル) | 主な中身 |
|---|---|---|
| Free | 0 | 閲覧・検索、コードのコピーは1日2回、ロゴ検索は無制限 |
| Builder | 6(年払い)/8(四半期払い) | 部品・テーマ・テンプレートの取り込みとMCPでの取得が無制限。AIの生成枠は無し |
| Builder + AI | 500クレジット 15/1,000クレジット 30/2,000クレジット 60(年払い) | Builderに生成の枠を足したもの。追加は100クレジット5ドルで繰り越せる |
| Team | 1席 7.50(Builder)/18.75(Builder + AI) | 年払い。請求をまとめ、管理の機能が付く |
Builder + AI は、今の公式では四半期払いの額(20・40・80ドル)も載っています。2026年9月に僕の会社で残した記録には年払いの額だけがあったので、ここは今の公式に合わせました。
僕なら、まず無料の範囲で検索だけ使い、コード本体をまとめて読みたくなった時点で Builder を1か月だけ契約します。
MCPそのものの仕組みはMCPとは?MCPサーバーの仕組みと実際につないだ接続先に書きました。
人気順で読むと、317の型は3つの文法に集まった
人気の部品を317の型に整理すると、見た目の文法はほぼ3つに集まりました。「黒地に1本の光」「スクロールを再生ヘッドにする」「触ると縁が光る」です。
2026年9月16日の分解では、38のタグごとに上位を取り、全体の上位と合わせて24の群に分けました。型の数は317です。
移植の難しさで分けると、easy 239・medium 67・hard 11 でした。hard は WebGL や3Dが本質のものです。
カテゴリの件数も、そのとき記録しています。ヒーロー(ページの最初の大きな見せ場)が1,152件、ボタンが2,043件、カードが1,780件でした。件数の多さと人気の高さは、必ずしも一致しません。
人気の数で並べ替えると、偏りがはっきり出ました。使われた数の上位は、ボタンやカード、入力欄といった素体の部品です。見られた数と保存された数の上位は、動く背景や3Dで展開するヒーローでした。
トップページの注目枠も同じ傾向でした。スクロールで画面いっぱいに広がるメディアのヒーローが閲覧9.6k、スポットライトのカードが7.8kです。人が見に来るのは、動きのある見せ場だと読んでいます。
3つの数で何が上位に来たかと、僕の会社での使い道を並べると、次の表になります。
| 読み方 | 上位に来たもの | 僕の会社での使い道 |
|---|---|---|
| 使われた数 | ボタン・カード・入力欄の素体 | 借りない(コード本体は持ち込まない) |
| 見られた数 | 動く背景・3Dで展開するヒーロー | 提案の語彙として借りる |
| 保存された数 | 黒地に光を置く演出系のヒーロー | 「本当に使いたい」型の目安にする |
僕は、保存された数を「本当に使いたい」の信号として読んでいます。3つの数を混ぜずに分けて判断するのが、僕の会社の読み方です。
Claude Codeで素のHTMLへ移す手順|20本を3つの画面幅で検品した
素のHTMLへ移す手順は、「動きを3系統に分け、CSSの変数で書き直す」が基本でした。依存するライブラリは0のまま、20本を移しています。
動きの中身を分けると、ほぼ3系統に収まります。スクロールの進み具合に合わせて形を変えるもの、ずっと流れ続けるもの、カーソルに追いかけるものです。この3つは、CSSの変数とアニメーション、画面に入ったかの検知で足ります。
手順は4つに分けられます。記録にあるレシピの作り方から、僕が4つに整理しました。
- 人気順の上位から、構図と動きを言葉で書き出す(コードは写さない)
- 動きを3系統のどれかに当てはめ、CSSの変数1つで表せる形にする
- 素のHTML1枚に書き、スマホ幅とモーションを減らす設定の両方を入れる
- 複数の画面幅とスクロールの位置で、実際に描いて確かめる
縁だけが光るカードは、2の考え方がよく分かる例です。カーソルの位置をCSSの変数で渡し、縁の1ピクセルだけを光らせます。下は僕の会社のレシピからの抜粋です。
.card::after{padding:1px;background:radial-gradient(200px circle at var(--mx) var(--my),rgb(var(--glow)/.9),transparent 70%);
-webkit-mask:linear-gradient(#000 0 0) content-box,linear-gradient(#000 0 0);-webkit-mask-composite:xor;
mask:linear-gradient(#000 0 0) content-box,linear-gradient(#000 0 0);mask-composite:exclude}
@media (hover:none){.card{--on:.6}}
最後の1行は、タッチの端末では光を中央に固定する指定です。スマホにはカーソルがないので、動かない光を最初から見せておきます。
スクロールで広がるヒーローも、進み具合を0から1の数1つにまとめました。数をCSSに渡すだけで、幅も角の丸みも一緒に変わります。こちらも自社のレシピからの抜粋です。
const tr=document.getElementById('track'),root=document.documentElement;let tick=0;
const upd=()=>{tick=0;const r=tr.getBoundingClientRect(),p=Math.min(1,Math.max(0,-r.top/(r.height-innerHeight)));root.style.setProperty('--p',p.toFixed(4))};
if(!matchMedia('(prefers-reduced-motion:reduce)').matches){addEventListener('scroll',()=>tick||(tick=requestAnimationFrame(upd)),{passive:true});upd()}
検品は、画面のない Chrome で実際に描いて行いました。390px・375px・1280px の3つの幅で、スクロールの位置を変えた105枚を見ています。JavaScriptの例外は0件、横スクロールも0件でした。
画面の幅を変えて確かめるやり方は、LPの検品でも使っています。
8つの画面サイズで確かめた例はCSSが反映されない原因とキャッシュの直し方に書きました。
21st.devから素のHTMLへの移植で詰まった5つ
移植で詰まったのは、コード・名前・ライセンス・文字・スマホの5つでした。どれも、分解とレシピの記録に残っている点です。
1. コード本体は無料では取れない
一覧の公開情報には、部品のコード本体が含まれていませんでした。コードは有料の枠にあり、無料ではコピーが1日2回までです。だから動きはデモの見た目から読み、コードは自前で書きました。
2. Magic MCP と Magic UI は別物
旧称の Magic MCP と、Magic UI という部品集は関係がありません。Magic UI は別の作者が公開している別の部品集です。名前が似ているので、設定の手順を読むときに取り違えやすい点でした。
3. ライセンスが書かれていない部品が約45%
取得した部品のライセンスを数えると、MIT系が約55%、未記載が約45%でした。MPL-2.0 や Apache-2.0 も少しあります。未記載の部品は、コードも素材も写さないと決めました。
借りるのは、構図・動きの設計・技法の名前だけです。表示の義務があるライセンスの部品も、静的なLPには入れていません。デモに使われている写真や3Dの素材も、当然使いません。
4. 英語前提の文字の演出は、日本語に合わない
人気の型には、巨大なセリフの英字や、1文字ずつ打つ演出が多くあります。これを日本語にそのまま当てると読みにくくなります。日本語は明朝の大きさ・字間・文節での改行を別に設計しました。
1文字ずつ打つ演出は、文節ごとに出す形に置き換えています。海外の会社ロゴを並べる帯も、業種名・地域名・数字の帯に替えました。構図だけ借りて、中身は日本の中小企業の言葉にしています。
5. スクロールを乗っ取る型は、iPhoneで動きがぶつかる
元の型には、ホイールやタッチの操作を止めて自前でスクロールさせるものがあります。iPhoneの慣性のスクロールとぶつかるので、画面に貼り付ける方式に変えました。戻るスクロールもできます。
スマホでは、ほかにも注意が要りました。ぼかしの効果は1画面3枚までにしています。画面の高さは、アドレスバーでずれない単位に変えました。縁を光らせる指定は、ブラウザごとの書き方を2つ並べています。
21st.devの代わりにコードを読む先と、借りない線引き
コード本体を読みたいときは、21st.devより先に、オープンソースで公開している部品集を見ます。記録にあるのは Aceternity UI・Magic UI・React Bits の3つです。
React Bits は MIT ライセンスで、GitHub にコードが公開されています。背景の部品だけで56種類ありました。ただし、どれを読むときも、写すのではなく動きの仕組みを読むだけにしています。
借りるものと借りないものは、分解の記録に表で残しています。主なものを4行に絞ると、次の表になります。
| 借りる | 借りない |
|---|---|
| 型の名前(提案や見積りの共通語にする) | React・Tailwind の部品のコード本体 |
| 構図(黒地に1本の光・ヒーロー直下の実績3点など) | 3D や動きのライブラリへの依存 |
| 動きの設計(スクロール・ループ・カーソル追従) | 英語前提の文字の演出 |
| 人気の読み方(使われた・見られた・保存された) | ライセンスが未記載の部品のコードと素材 |
AIで量産されたように見える特徴も、借りない側に入れています。紫と青のぼかし、虹色のグラデーション、英語の告知ピル、3段階の料金表などです。人気の型でも、そのまま使うと既製品に見えます。
色はデモの配色をそのまま使わず、商材の色1色に置き換えます。重機なら黄色、車ならレッドといった具合です。
ホームページを作る工程の全体は、ホームページの作り方3通りの比較に書きました。
21st.devでまだやっていないこと|MCPは未接続、Builderは未契約
正直に書くと、21st MCP はまだつないでいません。Builder も契約していないので、コード本体をまとめて読んだこともありません。
ほかにも、記録上まだのものがあります。生成した下書きから作り直し用の仕様書を持ち帰る機能は、試していません。スマホの実機での見え方、動画のプレビューも未確認です。コンパイル済みのデモは7本だけ取得しました。
案件で型を借りた実績も、まだ記録がありません。だからこの記事では、「受注に効いた」とは書けません。分かっているのは、構図と動きなら素のHTMLで再現できたところまでです。
次の手も記録に残しています。Builder を1か月だけ契約し、相性の良い型73個から順にコード本体を読む案です。MCPは検索とロゴ検索が無料なので、つなぐだけでも使い道はあります。
まとめ
- 21st.devで役に立つのは、部品のコードより、人気を「使われた・見られた・保存された」で読み分けられる点
- 2026年9月16日の分解で317の型に整理し、20本を依存0の素のHTMLへ移した(3つの画面幅・105枚で例外0)
- Magic MCP は 21st MCP に改名済み。旧キーはリセットされ、Free のコードのコピーは1日2回まで
- 詰まったのはコード・名前・ライセンス(未記載約45%)・日本語の文字・iPhoneのスクロールの5つ
- 僕なら最初は無料の検索だけで人気順を読み、保存数の多い型を1つ素のHTMLで書き直すところから始めます
よくある質問
21st.devは無料でどこまで使えますか?
閲覧と検索は無料で使えます。2026年11月時点の公式料金ページでは、Freeのコードのコピーは1日2回まで、SVGロゴの検索は無制限です。部品を何度も取り込むならBuilder(年払いで月6ドル)が対象になります。
Magic MCPと21st MCPは別のものですか?
同じものです。公式の案内では、Magic MCPは21st MCPに名前が変わり、旧パッケージ名も別名として動きます。ただし旧Magicの管理画面のAPIキーはリセット済みなので、今のMCPのページで新しく発行し直す必要があります。
Magic UIは21st.devの製品ですか?
違います。Magic UIは別の作者が公開している別の部品集で、21st.devの旧名「Magic」とは関係がありません。名前が似ているので、記事や設定の手順を読むときはどちらの話かを先に確かめてください。
Reactを使っていないサイトでも21st.devは役に立ちますか?
役に立ちます。僕の会社では部品のコードではなく、構図と動きの設計を借りて、素のHTMLとCSSで書き直しています。317の型のうち239は移植の難しさが easy で、CSSの変数と短いJavaScriptで再現できる見立てでした。
