撮影と聞くと、カメラを回している絵を思い浮かべると思います。ですがウラカタの撮影で一番時間を使っているのは、カメラに触っていない時間のほうです。
撮る前に、絵コンテを描いて配ります
撮影の前に、進行資料をPDFで作って出演者の方にお送りします。何時に誰がどこにいて、何を話し、どのカットを押さえるか。 絵コンテも起こします。理由は単純で、当日その場で考えることを減らしたいからです。
現場で「次どうします?」が始まると、空気が固くなります。出演される方はプロの役者ではないので、迷っている時間がそのまま表情に出ます。段取りは、演出のためではなく、その人が自然でいられる時間を長くするためにあります。
「当日決めること」も、決めておきます
資料には未決定事項の欄も作ります。車を停める位置、どこで撮るか、そういった類のものです。これは詰めきれなかった項目ではなく、あえて当日の現地で決めると決めた項目です。
全部を事前に固めると、現場で起きた面白いことを拾えなくなります。台本どおりに撮れた素材は、たいてい台本どおりの退屈さで仕上がります。
雨が降ったら、延期します
無理に撮りません。そのかわり進行資料は、日付の部分だけ差し替えれば次の日程でそのまま使える形で作ってあります。段取りの本質は、綿密に作ることよりも、作り直さなくて済む形で作っておくことだと思っています。
当日、現場に入るのは2人程度です。主役はいつもお客様で、私たちは開始の15分前から機材を置いて、終わったら静かに片づけて帰ります。
そういう撮り方をしています。実際に出来上がったものは WORKS に置いてあります。
