YouTube Shorts のオリジナル重視に備える|切り抜き・転用動画の点検手順【2026年10月】
CASEYouTube
公開データで見る、YouTube 5チャンネルの「最多再生ショート」と総再生|1本の当たりはどこまで効く?

結論
ウラカタが公開しているYouTube 5チャンネルの数字(2026年8月時点)では、ページに載せた最多再生の動画はどれも縦型のショートで、横動画を上回っていました。1本の当たりが総再生の大きな割合を占めるチャンネルもあります。ただし因果までは言えません。
SNS担当者が今日やること
- 1自社チャンネルの最多再生ショートと総再生を書き出し、1本への依存度をざっくり計算する
- 2再生数の上位3本に共通する冒頭の一言と題材を書き出し、次の企画3本に使う
- 3数字を社外に出すときは、取得した時点と数え方を必ず併記する
何を見た?
対象は、ウラカタが運用を支援し、自社サイトの WORKS ページ(urakata.biz/works.html)で数字を公開している YouTube の5チャンネルです。同じページに載っている Instagram の3アカウントは、指標が違うため今回は外しています。業種はミリタリー古着の買取店、空冷ポルシェの専門店、海洋散骨サービス、アートメイクのアーティスト、古典園芸「富貴蘭」の専門店とばらばらです。
使った数字は、このページに載っているものだけです。ページの注記にあるとおり、数値は「2026年8月時点の公開データ」に基づいています。本稿の公開は2026年10月なので、約2か月前の数字だという点に注意してください。
ページでは、各チャンネルについて「登録者」「総再生」と、横動画1本・縦型のショート3本のサムネイルと再生数を掲載しています。本稿ではこのうち、縦型3本の中で最も多い再生数を「掲載ショートの最多」として扱います。なお、ページは「総再生」の内訳(媒体別や期間)を載せていないため、本稿でも内訳には踏み込みません。また、掲載している動画は各チャンネルの一部で、全動画の順位表ではありません。
結果
5チャンネルの公開値を並べると、次のようになります。右端の割合は、掲載ショートの最多を総再生で割った目安です。総再生は「◯万回超え」という表記なので、実際の割合はこれより少し小さくなります。
| チャンネル | 登録者 | 総再生 | 掲載ショートの最多 | 掲載した横動画 | 最多ショート÷総再生(目安) |
|---|---|---|---|---|---|
| MILITARIA 1911 | 1.17万人 | 280万回超え | 46万回 | 6.7万回 | 約16%以下 |
| GARAGE-J | 1,080人 | 58万回超え | 21万回 | 9,660回 | 約36%以下 |
| ブルーオーシャンセレモニー | 582人 | 18万回超え | 5.7万回 | 2,561回 | 約32%以下 |
| アートメイクMIYU | 443人 | 53万回超え | 14万回 | 2,303回 | 約26%以下 |
| サムライオーキッド | 256人 | 5万回超え | 3,578回 | 2,733回 | 約7%以下 |
(出典: UrakaTA WORKS ページ。2026年8月時点の公開値。割合はウラカタが計算)
ここから読み取れることは3つです。
1つ目は、5チャンネルすべてで、掲載ショートの最多が掲載した横動画の再生数を上回っていることです。差が大きいのはアートメイクMIYU(14万回と2,303回)やGARAGE-J(21万回と9,660回)で、差が小さいのはサムライオーキッド(3,578回と2,733回)でした。
2つ目は、1本の当たりの重さです。GARAGE-J やブルーオーシャンセレモニーでは、最多ショート1本だけで総再生の3割前後に当たります。逆に、総再生が最も大きい MILITARIA 1911 は2割を切っていて、当たりが1本に偏りすぎていないように見えます。
3つ目は、登録者数と総再生が比例していないことです。アートメイクMIYU は登録者443人で総再生53万回超え、GARAGE-J は登録者1,080人で58万回超えと、登録者の差ほど総再生に差がありません。ショートが登録していない人にも届いている可能性があり(推測です)、登録者数だけでチャンネルの届き方を判断しないほうがよさそうです。
なぜそうなった?
ここからは推測です。公開データには流入元(おすすめ・検索など)や視聴維持率が載っていないため、原因は確かめられません。
ショートが横動画を上回ったのは、ショートが登録していない人にも表示されやすい形式だからだと考えています。ただ、横動画は長く見てもらうことや、問い合わせの前に信頼してもらう役割を担っているので、再生数だけで比べて「横動画は不要」とは言えません。ウラカタの基本方針でも、ショートは認知の入口、横動画は信頼と専門性の蓄積と、役割を分けています。
1本への依存度が高いチャンネルは、まだ当たりの型が1つしか見つかっていない状態だと読めます。MILITARIA 1911 は、ページの説明文に「最高46万回再生、マニア層の厚い支持を獲得。」とあるように、題材の深さで複数の当たりを出していると見ています。これも推測です。
サムライオーキッドで差が小さいのは、富貴蘭という題材がもともと探して見る人の多いジャンルで、横動画でも一定数見られているからかもしれません。ここも確かめられていません。
なお、2026年10月1日には YouTube が公式ヘルプコミュニティ(TeamYouTube の投稿)で、Shorts のおすすめでオリジナル動画をさらに優先し、ほかのクリエイターの動画を手を加えずに再投稿したものの届く範囲を減らすと発表しました。今回の数字は8月時点のものなので、その影響は含まれていません。
SNS担当者はどうすればいい?
まず、自社チャンネルの最多再生ショートと総再生を書き出して、割ってみてください。3割を超えるようなら、1本の当たりに頼っている状態です。次の当たりを意図的に作る段階に入ります。
次に、再生数の上位3本に共通する「冒頭の一言」と「題材」を書き出します。たとえば GARAGE-J は、ページの説明にあるとおり「名物社長の語り」を軸にショートを作っています。題材や話し手のように、当たった動画に共通する要素が見えたら、それを次の企画3本に当てはめます。
最後に、数字を社外に出すときは、取得した時点と数え方を必ず一緒に書きましょう。ウラカタも、このページでは「2026年8月時点」と明記しています。時点のない数字は、読む人が比べようがありません。
ウラカタ視点
今回の5チャンネルから言えるのは、業種がばらばらでも、ショートが届く範囲を広げる入口として機能しているということです。店舗や専門サービスのように「名物の人」や「深い題材」がある業種ほど、ショートで当たりを作りやすいと見ています(根拠は今回の5チャンネルだけで、件数は多くありません)。
一方で、1本の当たりが総再生の3割を占める状態は、裏を返すと次の1本が出るまで伸びが止まりやすいということです。ウラカタでは、当たりが出たら同じ題材の「続き」「別の角度」をすぐに3本作り、型を1つから複数に増やすことを優先しています。
まとめ
WORKS ページの公開値(2026年8月時点)では、5チャンネルすべてで掲載ショートの最多が横動画を上回り、最多ショート1本が総再生の1割未満から3割強を占めていました。ただし流入元や維持率は公開していないため、なぜそうなったかは推測にとどまります。自社でも、まず最多ショートと総再生を割ってみるところから始めてください。
よくある質問
この数字はいつ時点のものですか?
WORKSページの注記どおり、2026年8月時点の公開データです。本稿公開時点の最新値ではありません。
ショートが当たれば登録者は増えますか?
今回の公開データだけでは言えません。登録者の推移や流入元はページに載っていないため、因果は確かめられません。
Sources(出典)
「公式」はプラットフォーム自身の発表、「公式担当者」は担当者本人の説明、「業界メディア」は報道です。本文でも書き分けています。
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